子育てが一段落した主婦の中には、もう一度社会に出たいと考えている人も多いのではないでしょうか。
そこで主婦に人気の高い職種が事務職。
特に体を動かす仕事があまり得意ではない方や、パソコン作業が得意な方が就くことが多い仕事です。
しかし、人気があるということはその分倍率も高いということでもあります。
事務職で働きたい、復帰したい場合は、やはり資格を持っていると就職が有利です。
特に事務職にはパソコン系の資格を持っていると、とても有利と言われています。
事務職に有利な資格はどのようなものがあるのか、事務職を希望している人にとっておすすめの資格をご紹介しましょう。
この記事の内容
MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)
MOSはマイクロソフトのワード、エクセル、パワーポイントなど、一定のパソコンスキルを持ち、仕事に使える実力の証明となる資格です。
現在の事務職ではワードやエクセルなどは不可欠と言われていますが、事務職を希望する場合MOSを持っていると就職はとても有利になります。
例えば口答で「わたしはパソコンを使いこなせます」と言っても、企業側にはそのレベルがどの程度かまでは伝わりません。
そこでMOSの資格を取得しておくと、どの程度のスキルを持っているか誰でも一目で分かるため、事務職の就職にはとても有利となります。
MOSには一般レベルのスペシャリストと上級レベルのエキスパートの2種類がありますが、まずスペシャリストの資格を持っているだけでも就職には有利です。
そしてスペシャリストを取得した場合は、次のエキスパートの資格取得を目標にしていくと、今後もっと良い仕事を得るための武器となります。
簿記
事務職の場合、やはり簿記の資格はとても有利と言われています。
簿記とは企業の経営記録、計算、整理などを行うことができるスキルであり、現在の状態を明確に見える化していくことができなければなりません。
特に中小企業での経理事務職を募集している場合は、やはり最低でも簿記3級を持っている必要があると考えておきましょう。
できれば簿記2級を持っていると、就職先はぐーんと広がります。
3級を取得した人は、是非もうちょっと頑張って2級取得を目指して頑張ってみましょう。
医療事務技能審査
クリニックや病院など医療関係での事務職を希望している場合は、医療事務系のスキルを持っていたいものです。
医療事務技能審査試験の他にも、医療事務検定試験、医療事務管理士、診療報酬請求事務能力認定試験、医療事務認定事務者試験などがあります。
これらは国家試験とは違い、それぞれの財団や協会などの団体が行っている試験ですが、医療事務のスキルの証明のためにも、どれか1つは取っておきたい資格です。
調剤薬局での事務職を希望している場合は、
- 調剤事務管理士
- 調剤事務実務士
- 調剤報酬請求事務専門士
- 医療保険調剤報酬事務士
- 調剤報酬請求事務技能認定
など、医療事務の調剤版的な資格があるので、1つ取得しておくと有利となります。
TOEIC
最近は事務職においても、英語力はとても重要とされる場面が多く、TOEICを持っていることで就職はより有利になります。
特に貿易関係の職種や国際的に広がりのある企業などを希望している場合は、やはり600点以上を持っていると相当就職は有利に働くでしょう。
また、英語力を生かした職種、部門などを希望している場合も必ず持っておきたい資格の1つと言えます。
英語力の証明になるものなので履歴書に書くことができ、どのような職種でも有利になるはずです。
ちなみにTOEIC600以上というと、CA(客室乗務員)が仕事に必要とする程度の英語力で、一般的に英語力があると考えられているレベルとなります。
秘書検定
秘書検定は秘書としてのスキルを証明する資格の1つです。
秘書職を希望の場合はこの資格を持っていることで、企業として特別に秘書教育をしなくてもすぐに利用できるという価値があります。
一般知識や事務知識やビジネス技能などをはじめ、マナーや接遇なども一定以上のレベルに到達していなければ資格は取れません。
秘書を募集する場合はすぐに使える人材が欲しいわけで、秘書検定を持っていることで企業側も安心して雇えるというメリットがあるのです。
事務職の種類によって求められるスキルも様々
事務職と言ってもどのような事務職かによって、必要とされるスキルも違ってきます。
例えば病院事務などであれば、医療事務の資格は絶対に必要とされますが、調剤薬局であれば医療事務より調剤報酬事務などの資格の方が重要となるわけです。
また、販売会社の事務であっても貿易関係であればTOEICや英検のレベル証明があればより有利になりますが、一般的な販売会社であれば経理事務や総務事務の資格の方が有利な場合もあります。
このように就職を希望する企業側が求めている資格やスキルを持っていることが大切なのです。
一般的な事務の仕事内容
事務の仕事と言っても、営業事務、経理事務、総務事務などいろいろな事務がありますが、特に一般事務という場合は特殊なスキルは必要ではなく、パソコンの一般的なスキル、一般常識、マナーが必要となります。
まず、「資料や文書の作成」「契約書の作成」「メールFAXの送信・対応」などは一定の事務的ルールに従った作成や対応ができることが必要です。
また、「ファイリング」「郵便物の仕分け」「データ収集」などは、分かりやすくそれぞれの職場のルールに従ってきちんと行うことが必要となります。
他にも「電話対応」「来客対応」などビジネスの場でのマナーが身に付いていることが大切です。
事務職は専門職のサポートするためにいろいろな仕事がありますが、やはり基本的には社会人としてのマナーや常識をしっかりと持ち、基本的な技能、知識が必要となります。
資格があると再就職や転職に有利
主婦は子育て時期を経て再就職をスタートする場合や、もっと働きやすい職場を求めて転職をする場合などがありますが、そんなときにはやはり資格を持っていると就職は非常に有利になります。
資格は今持っているスキルの証明になると考えましょう。
いくらスキルを持っていても、面接での口答では行き違いもあり、お互いまったく知らない者同士として企業側では一定の証明を必要とします。
そのためには資格を取ることはとても大切であり、資格を持っていれば武器になるのです。
そこで再就職や転職を考えている場合、もし資格を持っていなければ是非資格の取得を第一に考えましょう。
より高い収入や働きやすい職場を希望するなら求められる人材になることが大切であり、そのためには資格を取得することが一番のおすすめです。
特別なスキルがあれば給料アップも可能
資格はスキルの証明という意味でも必要ですが、そのスキルができるだけ特殊であればあるほど持っている人は少なくなり希少価値となるのです。
例えば一般事務の資格を持っていればパソコンの資格をプラスしたり、経理事務の資格などがプラスされれば、より有利な職場に就職でき、そして特殊なスキルは給料のアップにもつながります。
会社で働きながら資格を取得し、それによって給料アップにつながる場合もあるのです。
特殊スキルにはいろいろありますが、例えば国際社会ならではの資格として、国際社会で活躍できる「国際秘書検定」や、英語での国際会計に携わることができる「BATIC(国際会計検定)」。
また、最近注目されている個人情報保護のプロとしての「個人情報保護士認定試験」や、貿易事務のプロとしての「貿易実務検定」なども求められています。
他にもIT時代に合った、ITビジネスの基本スキルを身に付けた「マルチメディア検定」や、マイクロソフト社によるIT活用スキル認定資格「MTA(マイクロソフト テクノロジー アソシエイト)」などもおすすめです。
そして心の問題が多くなった現代社会では、社員の心の管理を行うことのできる「メンタルヘルス・マネジメント検定」なども就職には有利に働くでしょう。
このように今の時代ならではの必要とされているスキルの資格を持っていると、必要とされる人材として就職条件も有利となります。