子供の中耳炎は繰り返しやすいため予防が大切

耳掃除をする赤ちゃん

子供の中耳炎は治りにくいということでも、世界中で問題視されていると言われています。

今では何度も繰り返すことが多いことから、反復性中耳炎という疾患概念として扱われるようになっているのです。

ここでは中耳炎について解説していきます。
中耳炎はできるだけならないようにすることが大切です。

子供は中耳炎を繰り返しやすい

子供は中耳炎になると繰り返しやすいと言われていますが、その理由にはいろいろあるようです。

1年に4回以上中耳炎を繰り返す場合は反復性中耳炎とも言われています。
特に1歳以下に初めて中耳炎になると、何回も繰り返すことが多いと言われているのです。

また、中耳炎を繰り返す場合でも急性中耳炎を繰り返すタイプと、急性中耳炎と滲出性中耳炎を交互に繰り返すタイプがあります。

中耳炎の原因

中耳炎の原因はいろいろありますが、プールやお風呂の水が中耳に入ったと思っている人も多いようです。

しかし、耳の穴から中耳まで水などが入ることより、耳管を通じて細菌が中耳に侵入することで起こることが多いと考えられています。

そのため、耳管が耳や喉につながっていることから、風邪のウイルスが入っている唾や鼻水が中耳に入ってしまうということが考えられるのです。

特に子供は耳管が短いため、簡単に耳に入りやすく、またミルクなどにむせてそれが中耳に入ってしまい、そこから炎症が起こることもあるとのこと。

中耳炎になりやすくなる場合

生後1歳未満で中耳炎になった場合

生後1歳未満の赤ちゃんに中耳炎が起こりやすいと言われています。
この時期に起こると中耳炎を繰り返しやすいとも言われているのです。

特に1歳未満の赤ちゃんはまだ免疫機能が完全ではありません。
そのため中耳炎に対する抵抗力もなく、また何度も繰り返しやすくなるのです。

保育園や幼稚園での集団生活

保育園

今は共働きが多くなり、幼稚園だけでなく小さいうちから保育園に入れる家庭が多くなっています。

それによって集団生活の低年齢化となり、子供同士で風邪などをうつしあってしまうことも、中耳炎の広がりや、繰り返しが起こる原因となります。

中耳炎の種類と治療法

急性中耳炎

一般的に中耳炎というと、急性中耳炎のことを指しますが、いわゆる中耳に細菌感染による炎症が起こる疾患のことをいいます。

風邪、アレルギー(気管支喘息、花粉症、鼻炎など)によって、喉や鼻から耳管を通って中耳に細菌が入り込んだことで起こります。
乳幼児の場合はミルクなどが入ることで発症することもあるのです。

また、免疫機能がまだしっかりしていないうちから集団に入ることになるため、風邪をうつしあってしまうケースが多いです。

治療としては抗生剤配合の点耳薬や内服液を使用したり、痛みが強いときには痛み止めを服用することもあります。

慢性中耳炎

鼓膜の中央部分にある鼓膜緊張部に小さな穴がみられる、中耳部分の粘膜の炎症が起こります。
特にその穴の部分から細菌が入り込み炎症を起こします。

プールなどによって細菌が中耳に入って中耳炎になったという場合は、このように鼓膜に穴があるからなのです。

また、この慢性中耳炎になると、それによって耳から膿が出る耳漏が起こり、それを繰り返すこともあります。

炎症による膿が溜まると内圧が高まる急性中耳炎独特の痛みが発生しますが、慢性中耳炎になると穴があるので、そこから膿が出てしまうため内圧による痛みがないことが多いのです。

そのため、慢性中耳炎は痛みのない中耳炎とも言われています。
しかし、そのまま放っておくと耳から膿が垂れてきたり、難聴などを起こすことになるので注意しましょう。

特に子供の難聴は、聞こえるべきものが聞こえないので、言葉が曖昧であったり、言葉が出なくなるなどのトラブルにもつながるので注意しなければなりません。

治療としては耳漏のない乾いた状態にしておくことが大切であり、掃除をこまめに行い抗生剤の点耳薬や内服して炎症を抑えるようにしなければなりません。

穴が空いているので、耳漏は繰り返すことになります。
そのため、どうしても聴力低下などが起こるようになったら、穴を閉じる手術をすることになります。

滲出性中耳炎

鼓膜の奥にある骨に囲まれている部分の中耳腔という部分に、液状のものが溜まってしまう状態です。

一般的な急性中耳炎と違って、炎症が弱いので特に強い痛みや発熱などは発生しません。

溜まってしまう液状のものは、外から水分が入ったものではなく、細胞からあふれ出た水分が溜まった状態です。

耳管の状態が良いときには、滲出液は耳管から喉や鼻に流れてしまいます。
耳管の状態が悪化すると、このようにスムーズな排出ができずに溜まってしまい、滲出性中耳炎になってしまうことがあるのです。

蓄膿症、咽喉頭炎、風邪、鼻炎、花粉症、副鼻腔炎などによって耳管の状態が悪化し、滲出性中耳炎を引き起こすことも多く、これらの改善こそ滲出性中耳炎の予防となります。

鼻水をしっかりケアしてあげることで予防できる

赤ちゃんの鼻

赤ちゃんには鼻水がつきものだと、以外とそのまま軽く拭いてあげているということがあります。

もちろん風邪ぎみのときにも鼻水が増えますが、軽いアレルギーを持っている子供も鼻水が多くなると言われているのです。

特に機嫌が悪くなければ、あまり心配することはないと言われています。

しかし、実は赤ちゃんや小さい子供は、鼻から耳管までの距離はとても短く、鼻が詰まるとすぐに耳管に入り、そのまま外耳に鼻水が入ってしまうこともあるのです。

鼻水には風邪などのウイルスや、いろいろな雑菌が存在しており、外耳の炎症を招く原因となります。

そのため、鼻水が多い赤ちゃんや子供には、鼻水ケアを心掛けることも大切です。

風邪をひいたかなと思ったときでも、鼻水や発熱なら小児科ですが、もしこれらの風邪の症状だけでなく耳漏があるようなら耳鼻科で診察を受けるようにしましょう。

耳垢も溜めずに清潔にしてあげる

乳幼児の耳垢は湿性の高い場合が多いと言われています。
またもう少し大きい子供でも、湿性の高い耳垢が多いなど個人差もありますが、特に湿性の高い耳垢は溜まってしまうと鼓膜の一部についてしまうことも。

そうなると耳垢を取るときに、鼓膜を痛めてしまうこともあるのです。

それによって鼓膜が傷付くと穴が空いてしまうこともあり、そこから細菌が侵入して慢性中耳炎にもつながってしまいます。

しかし、素人や不慣れな大人が子供の耳掃除をすると逆に耳や鼓膜を傷つけてしまうこともあるので、できれば月1回程のペースで耳鼻科で耳垢掃除をしてもらうことをおすすめします。

乳幼児の耳掃除は耳鼻科でしてもらうのがオススメ

2018.04.14