ミルク育児に切り替えた新米ママにとって、ミルクの作り方などは不安がいっぱいです。
もちろんミルクの説明書にも作り方は書かれていますが、ここでは覚えておきたい作り方の基本やポイントなどを解説しています。
是非参考にしてみてください。
この記事の内容
ミルクの作り方の基本
必要量を哺乳瓶に入れる
ミルクはいろいろな種類がありますが、作り方は基本的には同じです。
もちろんそれぞれのミルクの説明書に示されている必要量をチェックしなければなりません。
まず、哺乳瓶にミルクの必要量を入れますが、注意することはママの手やその周囲を清潔にするようにします。
哺乳瓶は必ず使った後は消毒する必要があり、消毒されている哺乳瓶を使用するようにしましょう。
また、説明書にもあるように、付属のすり切りスプーンで指定の杯数を入れます。
スプーンのすり切りとは、スプーンいっぱいにミルクを入れますが、スプーンの上は平らになる状態です。
すり切りにすることができるように、ミルクの缶に工夫されていることがほとんどです。
お湯は必ず一度沸騰させる
お湯は1度沸騰させると殺菌ができます。
特に敗血症や壊死性腸炎などの原因となるカササギ菌は、乾燥粉ミルクの中に混入していることもあります。
そのため、70度以上のお湯でミルクを溶かすことが大切です。
ポット温度を80~90度にしておくと、哺乳瓶に入れてミルクを溶かし、少し置いておけば飲みやすい温度になります。
ミルクの注意書きにも100度以下でと表示されているものもありますが、やはり70度以下は避けましょう。
ミルクを溶かしてお湯を足す
お湯を90度程度に沸騰させ、ミルクを入れた哺乳瓶に3分の1程度のお湯を入れ、振って溶けたら残りの部分にもお湯を足して一振りすればきれいに混ざります。
最初からお湯をたくさん入れてしまうより、ダマ残りせずにすっきりと溶けやすくなります。
また、お湯の温度も低下するので、ちょっと待てば飲み頃の温度になります。
手首にたらして温度を確認する
赤ちゃんが飲んで熱くないかのチェックをするには、手首に哺乳瓶のミルクを一滴垂らしてみましょう。
もちろんあまり高い位置からでは落ちるときに温度が下がってしまうので、肌に近い部分から一滴落とします。
哺乳瓶の乳首によっては、振ってもなかなか出てこないことがあり、そんなときには乳首を絞って出すママもいますが、やはり乳首が汚れる恐れがあるので、その場合は蓋を外して少し垂らす方がおすすめです。
生温かく感じるくらいを目安にしてあげてください。
覚えておきたい7つのポイント
ミルクの作り置きはNG
どんなに煮沸した哺乳瓶や乳首を使用し、高い温度でミルクを溶かしていても、ミルクの作り置きは絶対に避けてください。
粉ミルクは栄養価が高く、湿度や温度によって細菌が増殖してしまう可能性があるので絶対NGです。
必ずミルクを飲ませる直前に作ってあげてください。
ミルク缶の保管場所や賞味期限に気を付ける
粉ミルクなので、腐る心配はないと思っているママが多いと思います。
しかし、賞味期限を過ぎたものは捨てましょう。
また、開封した場合は、普通に消費すれば大体1ヶ月でなくなりますが、1ヶ月以上過ぎてしまっているものはなるべく避けてください。
ミルクは常温保存となっていますが、それでも1ヶ月以上経ってしまうとダニやカビなどが発生することもあります。
ミルクにはとても良質な栄養素が詰まっており、ダニやカビにとっては、より繁殖しやすい温床なのです。
もちろんしっかり蓋をすることは当然重要ですが、それでも可能性があることは、すべて想定して注意すべきでしょう。
また、開封後は直射日光の当たらないところで、湿気の少ない涼しいところに保管するようにします。
ちなみに冷蔵庫などは中身が湿って固まってしまうこともあるのでおすすめできません。
スプーンは粉とは別に保管する
スプーンは手で持つものなので、ミルクの缶に入れずに保管することがベストです。
できるだけ缶の中に雑菌などを入れないように注意することが大切なのです。
作る前は必ず手を洗う
ミルクを作るときには、必ず手を洗いましょう。
特に汚れていないと思っていても、やはりどこに菌やカビなどが潜んでいるか分かりません。
手には常在菌がたくさん存在しています。
いろいろな菌が思ったよりたくさん手に付いているので、まずしっかり手を洗ってからミルク作りをするようにしたいものです。
ミルクの濃さはパッケージの指示を守る
ミルクの濃さはそれぞれのミルクの説明書や缶などに表示されているので、それ沿って濃さを守るようにすることはとても大切です。
規定の濃度で調乳することで母乳と同等のエネルギーになります。
調乳は水道水を使う
日本の水道水は飲料水水質ガイドラインの基準もクリアされており、飲料水としても認められています。
赤ちゃんには避けたい硬水ではなく、軟水なので赤ちゃんにも問題ありません。
多くのミルクメーカーは水道水で調乳することを想定した、成分バランスでつくられているものです。
そのため、水道水を調乳に使用することがおすすめなのです。
ただし、そのままでは雑菌の心配があるので、やはり70度以上に沸騰させることが必要となります。
ミネラルウォーターを使用する場合はカルシウムやマグネシウムの少ない軟水のタイプを選んであげてください。
哺乳瓶は常に清潔にする
哺乳瓶はいつもキレイにしておくことが大切です。
そのため、使用したらすぐに専用のブラシなどで洗い、殺菌をしておきます。
消毒した哺乳瓶を保管するときも、専用の場所でホコリなどが入り込まないところに置いておきましょう。
飲ませる時はコミュニケーションをしっかり取ろう
ミルクと母乳を比べると、どうしても母乳の方がスキンシップは取れると言われています。
そのため、ミルクを与えるときには、赤ちゃんの手がママの肌にタッチできるようにしたり、少し分かるようになってきたらコミュニケーションを取りながら飲ませるなど、ママとの関わりを深くするように工夫してあげてください。
赤ちゃんが自分で哺乳瓶を持てるようになっても、なるべく抱っこしてあげることも大切です。