赤ちゃんを初めて迎える家庭にとって、ペットがいると赤ちゃんへの影響を心配する方もいるかと思います。
出産に合わせてペットを上げてしまったという人もいるようです。
しかし、環境をしっかり整えてあげれば、ペットと育児を一緒に行うメリットもたくさん得ることもできます。
ここでは赤ちゃんとペットの同居生活で気を付けることなどを解説します。
この記事の内容
もちろん赤ちゃんとペットの同居生活は可能
結論から言って赤ちゃんと犬や猫などのペットとの同居生活は可能です。
ずっと家族として一緒に生活しているペットがいる場合、これから出産を迎えるにあたりペットとの生活をどうしたらいいのだろうと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
確かに赤ちゃんとペットが一緒に生活する上で注意する点はいくつかありますが、逆にペットとの同居にはメリットもいっぱいあるのです。
ペットとの生活で気を付けること
アレルギーや感染症
犬、猫、ウサギ、ハムスターなどいろいろなペットがいますが、アレルギーの問題があります。
特にペットのフケや毛、尿や糞に間接的にでも触れてしまうと、それらが体に侵入してアレルギーを発症する場合があります。
アトピーや喘息などが発症してしまうと、なかなか改善には時間がかかります。
そこでアレルギーを発症する前から予防することも大切です。
そのため、ペットにとっては少しストレスになりますが、フケや毛を取るためにシャンプーやトリミングをしっかり行うようにしてあげてください。
1ヶ月に1回程度のトリミングやシャンプーによって、だいぶ抜け毛やフケが減ります。
また、毎日しっかり掃除機を掛けるなど清潔を保つようにしましょう。
感染については狂犬病など、国で推奨されているペットの予防注射はしっかり行うようにします。
猫の場合は糞による、トキソプラズマ症を注意しなければなりません。
糞に触れないようにしたり猫トイレの掃除した手で、赤ちゃんに触れないことなども大切です。
空気をキレイにする
部屋の空気をキレイにすることでペットの臭いだけでなく、細菌など空気中に舞っているものを排出することができます。
まず、窓を開けて風通しを良くして部屋の換気を行うことで湿度や温度を下げ、それによって部屋の中のダニなどの繁殖も抑えることが可能です。
そして、ペットの細かい毛やフケ、いろいろな細菌なども吸い込むような、性能の良い空気清浄機を使用してキレイな空気環境を保ちましょう。
このようにペットがいる生活環境で育児を行うときには、空気の浄化はとても重要です。
現在日本の空気洗浄技術はとても高く、ある程度レベルの高い空気清浄機は、本当に空気をキレイにする効果が期待できます。
ペットが赤ちゃんを傷つけない環境をつくる
いくら人に慣れているお利口なペットであっても、やはり悪気なく赤ちゃんを傷付けてしまうこともあります。
ペットが子どもを傷付けてしまうと、子どもにとってもペットにとってもとても不幸なことです。
そのため、ペットが赤ちゃんを傷付けない環境は、人間であるこちら側が作るべきであり、それは責任でもあるのです。
これはペットを飼いながら育児をするためには、絶対に大切なことです。
ペットが慣れるまで寝る場所は別々が良い
ペットがいる家庭に赤ちゃんが誕生し、退院後に病院から帰ってくると、家の中に新生児が突然やってくるその状態はペットも慣れていません。
そのため、騒いでしまったり、いつもやらないことをやってしまったりすることもあります。
特に赤ちゃんが小さいときには、寝室は危険がいっぱいです。
ペットが赤ちゃんと慣れるには時間が必要な場合もあるので、ペットの様子も見ながら状況に合わせて寝室はペットと離すようにしましょう。
ペットを清潔にする
ペットを飼いながら育児をする場合、ペットの清潔状態はとても重要です。
毛やフケなどを減らすためにも1ヶ月に1回程度はトリミング、あるいは自宅でのシャンプーなども大切です。
特に春から夏に掛けて、冬毛が大量に抜ける時期などは、より注意しなければなりません。
ブラッシングなども必要です。
トイレに行ったときに、お尻に汚れがついていないか、手足の先に汚れが付いていないかなど注意しなければなりません。
例えば、猫などはトイレにきちんと排泄をしますが、しゃがんだときにお尻におしっこなどが付いてしまったり、おしっこをした後の砂を隠すために砂掛けをした際、手先におしっこやうんちが付くこともあります。
砂掛けした後の手足にはネコ砂の細かいダストが付いている場合も多いので、トイレから出たときには、お尻や手足をしっかり拭くことも大切です。
また犬は便などしたらすぐに取らないと、踏みつけてしまうこともあります。
散歩の後の足などもしっかりとキレイに拭き取ることも心掛けましょう。
このように、それぞれのペットの習性によって、清潔に注意しなければなりません。
赤ちゃんがペットと暮らすメリット
アレルギーなどへの免疫がつくことも
ペットが原因でアレルギーを起こす子どももいます。
そのため、できるだけアレルギーを起こさないように、予防を行うことが大切です。
アレルギー予防のためには、清潔が重要となります。
その上で、逆にアレルギーの免疫がつくということもあります。
アレルゲンが増え過ぎるとアレルギーを起こしてしまいますが、多少のアレルゲンに対しては免疫を作ると言われているのです。
例えば、無菌の部屋で育った子どもがいたとすると、無菌室から出たらすぐにいろいろな感染症やアレルギーを起こしてしまう場合もあります。
わたしたちの体は、普段からその環境に慣れることで免疫を付けることもできるのです。
癒し効果
子どもにとっても、ママやパパなど家族にとっても、ペットによる癒し効果は高いと言われています。
しかし時には、子育てにペットとダブルで疲れることもあるかも知れません。
それでも、赤ちゃんとペットの両方から癒しをもらえる機会が多いため、ママや家族をダブルパワーで癒してくれます。
感情や情緒を育める
やはり赤ちゃんのうちからペットを飼っていると、感情が豊かになり、情緒を高める育児ができます。
弱いものに対する優しさ、愛情を育てることができます。
子どもにとってペットは自分より弱く、守ってあげることの大切さも身に付き、また愛情細やかな、情緒豊かな子どもの育成に良い影響を与えてくれます。
遊び相手になってくれる
子どもにとってペットはお友だち。
ペットによっては赤ちゃんが大切な家族だと認識すると、泣いている赤ちゃんにおもちゃを持っていくことさえあるのです。
しかし、あくまでもペットは動物なので本能で生きており、きれい事ばかり言っているわけにもいきませんが、子どもにとってペットは大切なお友だちであり遊び相手なのです。
この両者の関係が出来上がってくると、よりペットと子どもの関係は深くなります。
年齢が高くなっていくと、遊び相手から心を癒してくれる大切な存在にもなっていくのです。
お互いのストレスにならないようにバランスを保とう
やはりペットにとっても、あまりしつこくされるとストレスが溜まってしまうこともあります。
例えば、猫などは、あまりベタベタし過ぎると疲れてしまいます。
子どもであってもペットであっても、お互いのストレスにならない程度にバランスの良い関係を保つことが大切です。
そのため、子どもが少しずついろいろ分かるようになってきたら、ママはペットとの距離感なども教えてあげることも必要です。