子どもに視力を遺伝させないために親ができる対策

パパやママ自身の視力が悪い場合、やはり子どもに同じような不自由な思いをさせたくないと思うのではないでしょうか。
そのためにどのようなことに注意をし、どのようなことをしたらいいのかなどご紹介しましょう。

子どもに視力が遺伝する可能性はある

子どもが親からの遺伝で視力が遺伝するかというと、やはりその可能性が高いと考えるべきだと言われていますが、実際のところ専門医の中でも、どの程度遺伝するかは考え方が別れているとのことです。

つまり例えば近眼であっても、近眼になりやすい体質を持っていることは遺伝する。
しかし、生活環境や目の使い方によって近眼の度数まで遺伝することはないというものです。

そうなると、親が視力にトラブルがあれば、より注意した生活を送ることで親のように悪くならない可能性も高いということになります。

逆に言うと両親には視力のトラブルがなくても、目に悪いと言われるような生活を送り続けた子どもは視力にトラブルが起こることもあるのです。

もちろんそこには親だけでなく隔世遺伝ということも関係してくるかも知れませんが、そのようなことを考えると、誰でも遺伝を持っている可能性があるかも知れないとも言えます。
結局、できるだけ視力に悪いような生活環境を避けることが一番大切ということになります。

子どもの視力を守るために親ができること

テレビは離れて見るようにさせる

家族でテレビを見る

子どもの視力を守るためには、テレビやスマホ、パソコン、タブレットなどを近くから見ないように教育することが大切です。
と言っても熱中してしまうと子どもは、目を近づけてしまいます。

そのため、小さいときには親ができるだけそばで注意をしてあげること。
少し大きくなってきたら、口うるさく注意を重ねていくことで、子どもも目に良くないことが分かるようになっていきます。

近年はテレビ画面からもブルーライトが放射されているため注意しなければなりません。

スマホやタブレットは長時間使用させない

スマホやタブレットも同じようにブルーライトが直接目に影響を及ぼすため、できるだけ目から離すようにしましょう。

テレビなどより画面が小さいのでどうしても近くで見ることになり、よりブルーライトの影響を受けやすくなることを意識しなければならないのです。

スマホを使う女の子

スマホで目が悪くなる!子どものスマホ老眼に注意

2018年6月18日

外で遊ぶ習慣をつける

双眼鏡を見る子ども

やはりお家遊びが中心になってしまうと、テレビやスマホ、タブレットなどを見る時間も長くなってしまいます。
そのため、外で遊ぶ習慣を付けることも大切です。

しかし、公園などに行っても、子どもはお砂場、ママはスマホに夢中という様子が多く見られるようになりました。

子どもがいつママを見ても自分ではなくスマホを見ている状況は、子どもの精神的な部分に及ぼす影響は測り知れないのです。
ママもスマホから離れ、外で子どもと一緒に楽しい時間を過ごすことも必要です。

家の中はなるべく明るくしてあげる

家の中でテレビやスマホを見る時間も調整する必要がありますが、家の中はできるだけ明るくしてあげることが大切です。
暗い中で明るい画面を見るより、全体に明るい部屋で画面を見る方が目には負担が少なくなります。

ただし、ブルーライトの影響はあまり変わりないので、目を近づけない、見続けないことはあくまでも原則です。

姿勢が悪い場合は注意してあげる

テレビ、スマホなどに夢中になっていると、どうしても猫背になったり顎が上がってきたりします。
そのため、時々ママやパパが姿勢を注意してあげることも大切です。

目に栄養があると言われる食べ物をあげる

ブルーベリー

ママが子どもの目を守ってあげる方法の1つとして、目に良い栄養のある食べ物を食べさせてあげることも大切です。
そのため、目のためになる栄養素を知り、毎日の食生活を見直して足りないものをできるだけ補給するように工夫してあげましょう。

目に良い栄養素と効果や食べ物など

栄養素 効果 代表的な食べ物
アントシアニン 目の疲れ防止、近視の進行防止 ブルーベリー、カシスなど
カロテノイド
(キサントフィル類)
黄斑変性の予防、水晶体や網膜の酸化防止、紫外線予防 卵黄、ブロッコリー、ほうれん草など
カロテノイド
(カロテン)
紫外線予防 トマトのリコピン、ニンジンのカロテン、鮭のアスタキサンチンなど
DHA 視神経の発達促進、視神経の維持 イワシ、サバ、サンマなどの青魚など
カルシウム 眼球の胸膜の強化 牛乳、小魚など
マグネシウム 涙のコントロール、眼球の血液循環維持、神経興奮の抑制 海藻、ホウレンソウ、パセリ、納豆、大豆、玄米など

他にもビタミンB群、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、βカロテンなども特に眼に深く関係する栄養素であり、不足しないようにすることが重要です。

まずは親が子どもの見本となる生活習慣を心掛ける

子どもはやはり親の姿を見て育ちます。
そのため、親自身の生活習慣を整え見本として見せることが大切です。

食生活、運動、そしてテレビやスマホなどの使用方法、学びなど、親が生活の中で子どもの見本として生活することが大切なのではないでしょうか。