赤ちゃんの髪の色が茶色いのを見て、栄養不足を心配しているママたちも多いのではないでしょうか。
実は赤ちゃんの髪の色が茶色い原因はいろいろあり、栄養不足に直接つなげて心配することはないようです。
この記事の内容
新生児はメラニン色素が不安定なので髪色に個人差がある
赤ちゃんの髪の色には個人差があります。
その大きな理由はまだ新生児にはメラニン色素が安定していないため、特に髪の色に変化が起こりやすく、個人差が大きく感じると言われています。
そのため、赤ちゃんのときには赤毛のような髪色だった子どもも、幼児になる頃には黒髪になるということが多いのです。
ただし、メラニンが不安定だということが大きな原因であっても、やはり母乳の質や食事の質の問題がないとは限りません。
過度な不安を持つことはありませんが、やはり食生活の見直しなども行うといいのではないでしょうか。
ママにできることは母乳の質の見直し
バランスの良い食事
赤ちゃんの栄養源は母乳です。
母乳の質を高めるためには、ママの食生活を見直してみることも大切です。
授乳期のママは疲労やストレスが多くビタミンの消費が多いため、ビタミン不足になっていないか、甘い物の摂りすぎなんてことはないか、忙しくて食事の内容がおろそかになってないか。
また、体型が気になり、授乳中にもかかわらず無理なダイエットをしていないかなど、母乳の質の低下につながることをしている可能性はないでしょうか。
特にバランスの良い栄養をしっかり摂っているか、もう一度ママの食生活を考えてみましょう。
ストレスを溜めない
出産後は赤ちゃんの世話や家事、育児などママは肉体的にも精神的にもクタクタ。
その上、自分の時間などまったくない毎日、思ったように赤ちゃんが泣き止まないなどストレスが溜まることばかりです。
しかし、ストレスによって母乳を押し出してくれるオキシトシンの分泌が落ちて、出を悪くすることもあります。
また、わたしたちはストレスを感じると、それを緩和するためにいろいろな神経ホルモンが分泌されます。
それらのホルモンを合成するためにはビタミンCをはじめ、いろいろなビタミンを消費するため、ビタミン不足を起こすこともあるのです。
また、イライラしたママの母乳を飲んだ赤ちゃんは、同じようにイライラするとも言われています。
ママはできるだけストレスを溜めないことが大切なのです。
そこで毎日、アロマオイルなどを利用して、ゆっくりお茶の時間をつくったりアロマ風呂に入るなど、それぞれにあった方法でストレス解消を心掛けましょう。
体を冷やさない
質の高い母乳を出すためには、ママは体を冷やさないことが大切です。
冷えてしまうと代謝が落ち血流も悪くなり、血液はドロドロに。
そしてママの血液は脂質が高くなってしまいます。
基本的に母乳はママの血液から出来ているため、脂肪分の高い血液からできる母乳も脂肪分の多いものとなってしまうのです。
脂肪分の多い母乳は赤ちゃんにとって消化しにくく、母乳を飲んでいるのに栄養が充分摂れないことにもつながります。
授乳期間中は代謝が高まっているので、ママもいつもより暑がりになっていることが多く、夏などはクーラーを利かせ過ぎてしまうこともあるので注意しなければなりません。
離乳食も栄養バランスの良いメニューにする
離乳食が始まったら少しずつ食べられるものを増やしていきますが、やはり単においしそうなものを作るのではなく、栄養のバランスを考えたメニューを考えなければなりません。
離乳食のスタート時は母乳での栄養補給もできますが、だんだん母乳では足らなくなっていくため、離乳食が子どもの栄養吸収源となっていきます。
そのため、離乳食の栄養バランスはとても重要になるのです。
髪に良い栄養素
たんぱく質
髪の素材はケラチンというタンパク質です。
だから良質なタンパク質が不足することのないようにしなければなりません。
ケラチンを構成するのは18種類のアミノ酸です。
この中でもシスチンというアミノ酸が主成分となっています。
しかし、このシスチンは必須アミノ酸の1つでママの体内で作られないアミノ酸なので、食べ物から取り入れるしかありません。
肉(特に牛肉に多い)、大豆製品(豆腐や納豆、豆乳など)、乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルトなど)、魚、(特に青魚は赤ちゃんの脳に良いDHAも豊富なのでおすすめ)など、さまざまなものに含まれています。
亜鉛
亜鉛は細胞分裂に欠かせない補酵素としても大活躍。
つまり亜鉛が不足するとさまざまな細胞分裂が低下してしまうのです。
特に赤ちゃんの成長率はとても大きく、どんどん細胞分裂を行うことが必要です。
もちろん髪の毛も細胞分裂は欠かせないので、亜鉛の不足は絶対に避けなければなりません。
亜鉛が不足すると白髪になると言われています。
一人暮らしの男性が若白髪になり、結婚したら黒髪に戻ったなんてことも見られますが、これは食生活の問題が大きく関わっているのではないでしょうか。
このように重要な働きをする亜鉛ですが、必要量はほんの微量。
しかし、現代はほんの少しの亜鉛が不足しているといわれているのです。
インスタント食品やファーストフードなどの食生活が多いと、亜鉛は徐々に減少してしまいます。
ビタミン類
ビタミン類は総合的にすべてバランス良く摂ることが重要であり、それによって健康を保つことができ、当然髪の成長にも深く関わります。
そのため、どのビタミンが欠けても良くないということを前提として、特に髪に影響があるのはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンA、ビタミンEが重要となります。
成長と共に髪色も落ち着いてくるので気にし過ぎない
新生児のうちはホルモンバランスやメラニン色素など、まだまだ安定していません。
成長とともに安定してくるのであまり不安を感じず、食生活の見直しのきっかけというように考えてもいいかと思います。
ただし、急に白髪が出てきたなど異常を感じたときには、何か病気が隠れている可能性もあるので医師に相談しましょう。