ベビーカーは敢えて持たないという方もいるかと思いますが、抱っこ紐は殆どの家庭で使われるアイテムの1つです。
しかし昔に比べていろいろなメーカーから様々な種類の抱っこ紐が発売されており、実際にどれを買ったらいいのかわからないという方も少なくないと思います。
ここでは簡単で使いやすい抱っこ紐を厳選して紹介します。
これから抱っこ紐の購入を考えている人や、2本目を考えている人は是非参考にしてみてください。
この記事の内容
抱っこ紐の選び方のポイント
育児をしていく中で、ママの救世主ともなる育児アイテムの必須品「抱っこ紐」。
抱っこ紐を選ぶ際、何を基準に選びますか?何を求めて選びますか?
「抱っこ紐なんてどれも同じなんじゃないの?」なんて思っているママさん。
実は、抱っこ紐はメーカーによっても違いがあるのです。
そもそも、抱っこ紐にも正しい選び方があることをご存じでしょうか?
抱っこ紐の選び方を間違えてしまうと、赤ちゃんに危険がおよんでしまうことも否定できません。
抱っこ紐は正しく選んで赤ちゃんとの時間を安全に楽しく過ごせるようにしましょう。
取り外しが簡単なものを選ぶ
大抵の抱っこ紐はカチャッと取り外しができるバックルが付いていますが、縦抱っこから降ろす場合、赤ちゃんを抱っこしたまま後ろのバックルを外さなければならず、スムーズに取り外しが出来なければそれだけでかなりの重労働となってしまいます。
人によって握力にも差があるので、バックルの取り外しがスムーズに出来る抱っこ紐を選ぶようにしましょう。
抱っこ紐の肩ベルトや腰ベルト部分は幅の調整が可能なので、購入後に使用するママ自身の体格に合わせて微調整できますが、バックル部分は調整することができません。
店頭ではサンプルとして各メーカーの抱っこ紐が並んで置いてある店舗もありますので、実際にバックル部分の取り付け、取り外しがスムーズに行える硬さかどうかも確認できると失敗することなく安心です。
体に負担が掛かりにくいものを選ぶ
抱っこ紐を使っての長時間の抱っこは、ママやパパの肩や腰に大きな負担を与えてしまいます。
そのため、育児中の肩こり、腰痛に一度は悩まされた経験のあるママはすごく多いと思います。
抱っこ紐は、手抱っこと違って両手が空くので便利な反面、抱っこ紐で抱っこすることで前方に子供の体重分の重さが偏ってしまうため、ママは無意識に後ろへ反ることでバランスを取ろうとします。
この際に腰には大きな負担が掛かる「反り腰」状態となります。
この状態が長時間続くことで、腰痛となってしまうのです。
肩の場合は、赤ちゃんの体重分がママの体にぶら下がっている状態であり、ママの肩で赤ちゃんの体重を支えている分、肩へ負担が掛かります。
とは言え、肩こり腰痛が嫌だからと言って、赤ちゃんを抱っこしないわけにもいきません。
そこで、体に負担の掛かりにくい抱っこ紐や、疲れにくい抱っこ紐を選ぶことも育児腰痛を予防するひとつのポイントです。
いつからいつまで使えるのかをチェックする
抱っこ紐は2才~3才まで使うママが多く、遅くても3才には抱っこ紐を卒業する場合が多いようです。抱っこ紐の多くは、3才頃まで使用できる物がほとんど。
では逆に、抱っこ紐は何歳から使用できるのでしょうか?
一般的には、首が座った生後4ヶ月以降からが使用対象年齢とされています。
新生児期から抱っこ紐を使用したい場合には、まだまだ体の小さな赤ちゃんが抱っこ紐から落ちてしまわないように十分注意をしなければいけません。
しかし、抱っこ紐によっては新生児の頭と体をしっかりと支えながら抱っこできるメーカー専用の「インサート」を使用すれば、安心して抱っこ紐を使うことも可能です。
※インサートは付属の場合と別売の場合があるので注意しましょう。
首が座る前の新生児期から使用するのか、首が座ってから使用するのか、腰が座ってから使用するのかで、抱っこの仕方も変わってくるので、使用する際の子供の成長に合わせて抱っこ紐を選ぶようにしましょう。
安全なものを選ぶ
抱っこ紐を選ぶ際に最も重要なポイントは「安全」であること!
抱っこ紐によるさまざまな事故が報告されています。
抱っこ紐が切れたり、留め具であるバックル部分の破損による赤ちゃんの転落事故、抱っこ紐とママの体の間にできた隙間からの転落事故など、育児に便利で今や必須アイテムである抱っこ紐も、きちんと安全性の高いものを選ばなければ事故の元になりかねません。
特に知名度の高い人気メーカーの抱っこ紐の場合、市場には偽装品や類似品が紛れているケースがあります。
そのため、実際に手に取って見ることのできないインターネット通販などは注意が必要です。
偽装品や類似品は正規品よりも安く入手できますが、その分安全面には不安が残ります。子供を安全に抱っこするためにも、メーカ―公式サイトや正規品取扱店などでの購入をオススメします。
また、ひとつのチェックポイントとして、SGマーク認証を取得している製品であるとより安心安全です。
SGマークとは、一般財団法人 製品安全協会が認定審査している「安全な製品の目印」です。
安全性は認められている抱っこ紐を選び抜きたいママさんは、このSGマークを取得している抱っこ紐であるか確認してみてください。
いろいろな抱き方ができるものを選ぶ
抱っこと一言に言っても、
- ママと子供が対面した『縦抱っこ』型
- 子供の背中がママのおなかにくっついて子供が進行方向を向いている『前向き抱っこ』型
- 新生児期に多く見られる寝かせたままの『横抱き』型
- ママの背中におぶさった『おんぶ』型
など、子供の成長、体の大きさなどによって、抱っこの仕方もいくつかあります。
抱っこ紐の使用で最も多く見られるのは『縦抱っこ』型の抱っこですが、場合によっては『おんぶ』型の方が都合の良い時もあると思います。
抱っこ紐1つでいろいろな抱き方ができる3WAY、もしくは4WAY可能な抱っこ紐を1本持っていると、その時々のシーンに合わせてベストな抱っこができるので、抱っこ紐を選ぶ際にはどんな抱き方ができる物なのかも合わせてチェックすることをオススメします。
好みのデザインで選ぶ
これはもうハッキリ言って「ママの好み」で選ぶポイントです。
今の抱っこ紐はさまざまなカラー、デザインとバリエーション豊富に揃っています。
メーカーによってはその時期だけの「限定デザイン」の抱っこ紐もあり、人気の限定抱っこ紐の場合は入手すら困難となっている物まであるほどです。
普段使いにベーシックなデザインにするのか、他のママさんと被らないような珍しいデザインにするのか、それとも、パパと一緒に使うことを考えたデザインにするのか、たくさんある抱っこ紐の中からぜひ「これだ!」というママ好みのデザインの抱っこ紐を選んでください。
お気に入りの抱っこ紐で、かわいい我が子を抱きながらお出かけできることを想像すると、抱っこ紐選びも楽しくなりますね。
抱っこ紐おすすめ5選
さまざまなメーカーからさまざまな機能を兼ね備えて発売されている抱っこ紐。
今回は数ある抱っこ紐の中から、3WAY以上の使い方ができて、尚且つ、日本の安全基準をクリアしてSGマーク認証を取得している商品に絞ってご紹介いたします。
各メーカーの定番モデルを基準にご紹介しているので、気になるメーカーがあればシリーズによっても種類が分かれている物があるので、どのシリーズが自身の求める物に合っているかも合わせてチェックしてみてください。
また、年度や季節によっても限定デザインや限定カラーが登場している場合がありますので、デザインにこだわるママさんはそちらも合わせて確認してみてくださいね。
Aprica (アップリカ)/コラン ハグ AB
根強い人気のアップリカのコラン ハグシリーズは、日本人の一般的な体形に合う用設計されているので、長時間の抱っこでも疲れにくいと評判です。
首が座る前の新生児期からすぐに使用できます。抱っこ紐本体とセットで、横抱き出来る「新生児シート」が付属されているので、首が座るまでは横抱き、首が座ったら縦抱きが可能。
横抱き、縦抱きの他にも、使用するシーンに合わせて前向き抱っこやおんぶもできる5WAY使いが可能な万能抱っこ紐なので、これ1本で抱っこ紐卒業まで長く使用できます。
製品安全協会のSGマーク取得品なので安全性は高いですが、新生児シートを使っての横抱っこの際には、赤ちゃんの足よりも頭の方が外側に出るので、意外と重い赤ちゃんの頭によってバランスが崩れてしまう場合があるようなので注意が必要です。
商品重量 | 680g |
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カラー |
コラン ハグ AB(リュクス)全2色 コラン ハグ AB(コンフォート)全6色 コラン ハグ AB 全2色 |
使用期間 | 0ヶ月~36ヶ月 (体重15kg) まで |
タイプ | 横抱っこ、縦抱っこ、前向き抱っこ、腰抱っこ、おんぶの5WAY |
サイズ | 腰ベルトサイズ:74cm~118cm (男女兼用) |
素材・生地 | ポリエステル100% |
製造国 | 中国 |
安全基準 | 製品安全協会SG合格品 |
BABYBJORN (ベビービョルン)/ベビーキャリア ONE KAI Air
メッシュ素材のみで作られているので通気性抜群のベビーキャリアONE KAIシリーズ。日本人の体格に合わせて作られた日本人専用モデルです。
まだ首の座っていない赤ちゃんでも使用可能タイプで、赤ちゃんの頭、体、お尻の3ケ所をしっかりと包み込む密着抱っこ型のため、新生児専用インサート等を使用する必要はありません。首のグラつきを予防するアジャストメントが付いているので、赤ちゃんの大きさに合わせて微調整することができます。
メッシュ素材のため、夏場でも赤ちゃんとママの体温で蒸れる心配もなく、冬場には別売りの「ベビーキャリアカバー」を使用すれば、防寒効果で赤ちゃんを寒さから守ることもできるため、年間通して使用することが可能です。
商品重量 | 998g |
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カラー | 全7色 |
使用期間 | 0ヶ月~36ヶ月 (体重15kg) まで |
タイプ | 縦抱っこ、腰抱っこ、前向き抱っこ、おんぶの4WAY |
サイズ | ヒップサイズ:約67cm~160cm (男女兼用) |
素材・生地 | ポリエステル100% |
製造国 | ベトナム |
安全基準 | SG認証 |
ergobaby (エルゴベビー)/ORIGINAL (オリジナル)
世界中のママに絶大な人気を誇る、抱っこ紐と言えば定番のエルゴベビー。エルゴベビーにはいくつかのシリーズがあり、インサート不要で新生児期から使えて高機能な「OMNI 360」(オムニ)シリーズ。同じく新生児をインサート不要で抱っこができ、成長に合わせて細かく調整できるメッシュ素材の「ADAPT」(アダプト)シリーズ。そして、今回ご紹介する定番中の定番、新生児期には別売りのインサートは必須となりますが、数々の賞を受賞している「Original」(オリジナル)シリーズ。
赤ちゃんの転落防止アイテムとして日本限定機能である「ベビーウエストベルト」が付属されています。シンプルなのに使いやすく、そして、赤ちゃんを自然な姿勢でしっかり支える安定感が多くのママから支持されている理由です。あまりの人気で偽装品や類似品が出回っているほど。購入の際には、きちんと正規取扱店で購入するように気を付けてください。
商品重量 | 1.12kg |
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カラー | 限定デザインや限定カラーなど豊富にあり 全17色 |
使用期間 |
4ヶ月 (首が完全にすわって体重5.5kg以上) ~20kgまで ※生後4ヶ月以下の乳児は別売のインファントインサート使用が必須。 |
タイプ | 縦抱っこ、腰抱っこ、おんぶの3WAY |
サイズ | 腰回り:約135cmまで |
素材・生地 |
本体内生地、外生地:綿100% ウエストベルト:ポリエステル100% |
製造国 | ベトナム |
安全基準 | SGマーク取得 |
i-angel (アイエンジェル)/ヒップシートキャリア
赤ちゃんがお座りの姿勢で抱っこすることができる新発想新感覚の抱っこ紐。
育児に奮闘するママ・パパの「長時間抱っこは大変」、「夏は蒸れる」、「赤ちゃんの姿勢が苦しそう」と言った意見を基に研究を重ねて作り上げたヒップシートキャリアは、抱っこ紐専門ブランドのアイエンジェルから登場です。
背面部分が取り外し可能なカバーとなっており、暑くて熱がこもりやすい季節には背面カバーを取り外すと中はメッシュになっているため通気性が高まります。また、赤ちゃんの落下防止として、SG新基準の安全ベルトが抱っこ紐本体の内側に付属されているので、赤ちゃんをしっかり守ることができます。腰への安定感がとても優れているので、長時間の抱っこでも腰に疲れを感じさせないと評判で、2016 年にはキッズデザイン賞も受賞するなど人気上昇中です。
商品重量 | 848g |
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カラー | デニムモデル、アニマルモデル、セレクトモデル、各2色ずつ |
使用期間 | 3ヶ月 (5kg) ~36ヶ月 (20kg) まで |
タイプ | 縦抱っこ、前向き抱っこ、おんぶの3WAY |
サイズ | 腰ベルト:約65cm~114cm |
素材・生地 |
本体 (表) :コットン100% 本体 (裏)、メッシュ部分:ポリエステル ヒップシート中材:発泡ポリプロピレン |
製造国 | 大韓民国 |
安全基準 | SG認証 |
GRACO (グレコ)/ルーポップゼロ
「家族、もっと楽しく!」というキャッチコピーで育児商品を展開しているグレコは、アメリカ生まれの長い歴史を持つ育児ブランド。
「赤ちゃんの安全」を第一条件として商品を開発しているので、アメリカのASTM基準、そして、日本のSG基準の厳しい審査をクリアしています。
抱っこ紐の中では断トツの最軽量で、コンパクトにくるくるとたためることから持ち運びにも非常に便利です。
新生児期には、付属のおくるみインサートを使用すれば、首座り前の赤ちゃんも使用が可能。メッシュ素材で作られているので、夏の暑さで蒸れやすい抱っこでも、熱がこもりにくいので赤ちゃんも快適に過ごせます。
商品重量 | 585g |
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カラー | 全2色 |
使用期間 |
生後14日 (体重3.5kg) 以降~3歳 (体重15kg) まで ※おくるみインサート使用時は、新生児 (体重2.5kg) ~4ヶ月 (体重7kg)まで |
タイプ | 縦抱っこ、前向き抱っこ、おんぶの3WAY |
サイズ | 腰ベルトサイズ:74cm~118cm (男女兼用) |
素材・生地 | 本体、おくるみインサート:ポリエステル |
製造国 | 中華人民共和国 |
安全基準 |
製品安全協会SG合格品 ※おくるみインサート使用時はSG子守帯基準対象外 |
実際は使ってみないと合うか合わないかはわからない
正直なところ、抱っこ紐は実際に赤ちゃんを抱っこして使用してみなければ、使用感が実感できない場合が殆どです。
既に赤ちゃんが生まれていて、店頭に抱っこ紐のサンプルが置いてある時には、実際に赤ちゃんを抱っこして試着するのが確実です。
しかし、まだ赤ちゃんが生まれる前の出産準備中や、店頭にサンプルがない時、また、インターネットなどの通販で購入予定の時には、実際の使用感は確認ができませんので、自身の求める最低限の条件、例えば「安全性」や「通気性」などがクリアし、好みのデザインの抱っこ紐を見つけることができたら、購入するのも良いでしょう。
その後、実際に使用してみて合わないと感じられる場合には、返品が可能な物であれば購入店に問い合わせてみましょう。
また、返品不可の場合には、洗い替え用として使用する、2人目の赤ちゃんの時に使用してみる、身内や友人に譲るという方法もあります。
しかし、赤ちゃんが生まれてから実際に店舗のサンプル品を着用して判断する方が失敗することなく購入することができます。
是非、店頭でいろいろなメーカーの抱っこ紐を試着して比べてみてください。