出産後に髪がガサガサになる人が多い中、ベタつくという人もいます。
産後はホルモンバランスが不安定になることから、起こる症状も人それぞれです。
頭皮がベタつくような時はどのようなケアが必要なのか、そしてシャンプー方法にもコツはあるのでしょうか。
ここでは出産して髪や頭皮がベタつく場合のケア方法を解説しています。
この記事の内容
ゴシゴシ洗うのは逆効果になる
髪や頭皮のベタつきが気になると、ついゴシゴシと洗いたくなってしまいますが、それこそ逆効果になってしまいます。
ゴシゴシ洗うことで頭皮や髪を傷めてしまうこともあります。
髪の場合はキューティクルを傷めてしまい、ツヤのない、ガサガサした髪にもつながってしまいます。
また、頭皮に傷がつくと炎症の原因にもなり、炎症を起こすことで抜け毛の原因にもなってしまうのです。
頭皮や髪の正しい洗い方
お湯でしっかり余洗いする
最初からシャンプーを付けてゴシゴシせず、優しく髪と頭皮をしっかりお湯で余洗いしましょう。
それによって大きなゴミやほこり、表面に出ている余分な皮脂を先に流してしまいます。
このひと手間をすることで、次にシャンプーを付けたときにも馴染みが良くなり、汚れを落としやすくなるのです。
シャンプーをしっかり泡立てる
シャンプーをどのように付けるかによって、頭皮への刺激なども変わってきます。
シャンプーはそのまま髪に付けず、まず手の平で泡立て、泡を髪や頭皮につけていきましょう。
それによって髪にも均一に馴染みやすく、また頭皮も優しく洗えます。
実はシャンプーをそのままの状態で付けると、とても濃厚な状態で頭皮や髪に付いてしまいます。
しかし、水にある程度薄まることで、ちょうどいい濃度になるように作られているのです。
そのため、濃度の高いものを直に付けることは、刺激が強すぎると言えます。
なかなか泡立ちが悪いと感じたときには、固形石鹸用の泡立てネットを使用しましょう。
手の上にネットを乗せそこに液体状のシャンプーを出し、ネットで泡立てます。
また、泡立てずに使用すると髪を擦ることになってしまい、髪を傷めるリスクも高まります。
頭頂に寄せるようにもみ洗いする
皮脂が多い場合は、10本の指の腹を使用し、ひとさし指、中指、薬指の3本を中心にくるくる頭皮をマッサージしながら頭頂へ向かうようにマッサージをしていきます。
これを全体的に行いながらマッサージをしていきましょう。
シャワーでしっかりすすぐ
シャワーですすぎますが、多くの人はこのぐらいでいいだろうと感じているすすぎ時間は約30秒~1分程度と言われています。
しかし、本来理想的なすすぎは、シャンプーに掛けた時間の3倍といわれているのです。
そのため、1分のシャンプーなら3分のすすぎが必要になります。
3分のすすぎは相当長く感じるはずですが、このすすぎこそ頭皮と髪のためにはとても重要なことなのです。
すすぎ残しは、シャンプーの洗浄成分によって皮脂分泌異常(皮脂分泌過剰や皮脂分泌不足など)につながります。
そして、シャワーを頭に掛けるときには、美容室のようにシャワーのヘッドを頭に近づけながら流すイメージですすぐようにしましょう。
髪がベタつく時にするべき対策
使っているシャンプーの見直し
頭皮や髪がベタつくときには、皮脂分泌過剰の可能性があります。
もちろん産後のホルモンバランスの乱れが影響しているにしても、皮脂分泌が不安定な場合は今使っているシャンプーを見直してみることも大切です。
一般的なアルコール系のシャンプーの場合は、洗浄作用のために合成界面活性剤が配合されています。
しかし、合成界面活性剤は必要な皮脂まで根こそぎ取ってしまうため、皮脂分泌不足か逆に分泌過剰の原因になってしまいます。
そのため、ホルモンが不安定な産後などは、特に合成界面活性剤配合の化学薬品ばかりでできたシャンプーは避けるようにしましょう。
もし今アルコール系のシャンプーを使用している場合は、頭皮や髪にやさしいアミノ酸系のシャンプーに替えてみてください。
髪はドライヤーで乾かす
シャンプーの後は、できるだけ早いうちに、ドライヤーで頭皮と髪をしっかり乾かすようにしましょう。
自然乾燥をすると、乾かしているうちに皮脂が乾燥していき、悪臭の原因になります。
もちろん、頭皮や髪が濡れたままになっていると、水分が必要以上に蒸発してしまうことで保湿不足になってしまいます。
オイリーな頭皮も乾燥した頭皮も実はどちらも保湿不足を起こしているため、できるだけ水分放出はさけなければなりません。
そのためにも自然乾燥は避けるようにしましょう。
脂っこい食事を避ける
どうしても食事と皮脂には関係があり、脂っこい食事を摂れば皮脂も増えてしまうと言われています。
そのため、皮脂が多いときには脂肪摂取の少ない食生活を意識しましょう。
ストレスを溜めないようにする
他にもストレスが皮脂分泌異常につながることもあります。
そのため、ストレスは自律神経のバランスを崩し、それによって自律神経と連動しているホルモンバランスが不安定になります。
できるだけストレスを受けない環境を作ったり、受けても解消することを考えましょう。
産後の髪のベタつきはいずれ改善される
産後の髪のベタつきは、妊娠から出産に至るまでのホルモンの大きな変化に大きく関わっています。
そのため、ある程度時間が経てば正常に戻ることができ、いずれ改善されるのです。
あまり深く悩み過ぎるとストレスを溜めてしまい、悪循環になってしまうので、いずれは治るというポジティブな考えを持っておくことが大切です。