妊娠中はスタイルについてはあまり意識せず、出産に全力を注いできたママたち。
出産したらすぐにでもダイエットを始めたいと思っているママも多いのではないでしょうか。
しかし、まだ授乳中であることや、ママの体力のことも考えると、やっぱりダイエットをスタートする時期も考えなければなりません。
赤ちゃんとママの健康を考えたダイエットスタートのタイミングについて解説したいと思います。
この記事の内容
出産後1ヶ月以内はダイエット禁止
出産をしたら、すぐにでもダイエットを開始したいのはやまやまでも、やはり産後1ヶ月の間はママの体力の回復が必要な時期とされています。
もちろん若いママなどは体力もあり、出産してからすぐに元気になるので、体の回復なんて必要ないと思うかも知れません。
しかし、体力があるという自覚があっても、体内の状態はまだ疲労状態で、ホルモンのバランスなどいろいろな面で正常ではないのです。
その状態でダイエットを始めると、ママの体にも影響があり、母乳の質や量にも悪影響が出てしまいます。
例えば、出産後の抜け毛がひどくなったり、産後1年ぐらいたってから急に抜け毛がひどくなったり、50代になって骨粗しょう症の要因になったりすることもあるのです。
この時期は休養を取り、しっかり栄養を摂り、産褥期体操をする程度にしておきましょう。
痩せやすいベストな時期は2ヶ月~6ヶ月
妊娠中は赤ちゃんを守ろうとして、栄養だけでなく脂肪や水分などもどんどんため込もうとする体質になっているのです。
そして産後2ヶ月~6ヶ月の期間に、このような体質の変化が戻ってきたり、体力の回復などが急激に起こる時期と言われています。
つまり産褥期を過ぎれば、産後6ヶ月まではとてもダイエットしやすい時期と言えるのです。
この時期には体が元の状態に戻ろうとするため、この時期にダイエットを行うと、とても効果的だと言われています。
ただし、授乳中なので過剰なダイエットは母乳の質や量にも関わり、赤ちゃんの成長にも影響を及ぼすので注意しなければなりません。
半年経っても焦らない
確かに体が急激に元に戻ろうとする産後6ヶ月までは、ダイエットをしてもその効果は高いと言われています。
しかし、産後半年過ぎてしまったからといって、ダイエットしても効果がないということではありません。
産後6ヶ月までは体が元に戻ろうとするので、何もしなくても自然に体が戻っていきます。
だからこそダイエットのチャンスではあるわけですが、このチャンスを逃しても普通にダイエットをすれば効果はきちんと出てくるので諦めたり焦ったりすることはありません。
産後ダイエットを始める上での注意点
食事制限は母乳にも影響するためオススメしない
授乳中は特に食事制限ダイエットは避けたいものです。
もちろん炭水化物や甘い物の過剰摂取をしている場合は、それらを減らし野菜や良質タンパク質などを増やすようにすることはおすすめです。
必要以上の食事制限の代わりに、水泳・ヨガ・エクササイズなどの適度な運動もオススメですが、なかなか自由な時間も取れない時期なので、ウォーキングなどをプラスしていきましょう。
ただし、疲労が強まると母乳が止まってしまったり、質の低下につながるため、運動もしすぎは避けなければなりません。
帝王切開の人は傷口に注意
帝王切開をした人の場合は傷口があるので、医師のチェックによって運動の許可が出たら運動系のダイエットもスタートできます。
大体産後2~3ヶ月は傷を治すことが一番大切です。
その後、産後6ヶ月までの間にしっかりダイエットを意識しましょう。
特にお腹を切ったことで一般の出産より腹部がたるみやすくなるので、引き締め運動などもしっかりプラスしたいものです。
また、傷の部分は筋肉がつきにくく脂肪が溜まりやすいため、糖質の過剰摂取は避けましょう。
ストレスを溜めないようなダイエットを心掛ける
毎日育児や家事などのストレスも溜まりやすく、ダイエットが気になり出すと
「早く痩せなきゃ」
「なかなか痩せない」
などストレスの原因になるので、ダイエットに対して焦らないことも大切です。
ストレスによって自律神経のバランスが乱れ、それがホルモンバランスの乱れに連動し、それによって母乳の質の低下や母乳が出ない原因にもなります。
ストレスをできるだけ溜めないように、少しの時間を利用して好きなことをやったり、アロマ風呂に入ったり工夫をしてみましょう。
産前の体重まで戻るかは個人差がある
妊娠前の体重に戻るようにしたいと思っているママがほとんどですが、出産をしたからと言って必ず戻るとは言えないのです。
例えば、妊娠中の食事や間食に慣れてしまい、産後もそのまま続けているとやはり体重はなかなか戻りません。
授乳中の食事をあまり減らすことはおすすめできませんが、間食量を減らす努力と運動を意識して行うようにしたいものです。
もちろん体質的なことなど、いろいろな原因で体重が戻りにくいという場合もあるので、焦らず、その時期その時期にあった無理のないダイエットを確実に続けていくことが大切です。
結果がはっきり出る時期には個人差がありますが、ダイエットを気長に続けることが結果につながります。
母乳育児だけでも体重が落ちる場合もある
特に出産後母乳で育てている場合は、それだけで体重が落ちることも多いと言われています。
授乳時期は体も自ら体重を戻そうとする時期であり、その上授乳で栄養素が取られるので、余分な栄養素も少なくなります。
また、この時期は育児や家事など体力を消耗することも多く、特にダイエットを意識しなくても、母乳育児のママは体重が戻りやすいと言われているのです。
ダイエットドリンクなどを上手く利用しよう
食事制限をし過ぎてしまうとママの健康や、母乳の質にも影響してくる可能性があります。
そこで、代謝を高めることできて栄養も補うことができるダイエットドリンクを上手く利用するのもオススメです。
酵素ドリンクやスムージーなどを飲むことによって、痩せやすい体質をつくることができるため、産後の痩せやすい時期に飲むことによってさらに効果的です。
産後に不足しやすい栄養を補うこともできるため、母乳の質を下げずにダイエットをすることができるのもポイントです。