赤ちゃんの頭皮のトラブルはいろいろありますが、脂っぽくジトジトしていたり、脂っぽい臭いがするときもあります。
何か皮膚病を起こしているのではないかと、不安に感じているママもいるかと思います。
赤ちゃんにも個人差があり、大して気にならない赤ちゃんもいれば、ベタベタして臭いも結構するという赤ちゃんまでいろいろです。
ここではその原因や改善方法、ケアの仕方などを考えていきましょう。
この記事の内容
子どもの頭皮が臭ったり脂っぽくなる原因
ホルモンバランスによるもの
生後3~4カ月の頃までは、ママのお腹の中にいたときのホルモンの影響を受けます。
そのため、男性ホルモンを多く分泌することもあり、それが皮脂異常分泌につながることも。
この時期のベタベタ状態を乳児脂漏性湿疹と言い、一時的な症状として頭皮が脂っぽくなり、そのため脂が酸化して臭うこともあります。
また、皮脂分泌が異常になることで頭皮に炎症を起こし、特有のウロコ状かさぶたができたりと皮膚トラブルにつながることもあるのです。
ママはこの時期にきちんと頭皮ケアをしてあげることが大切になります。
代謝も良く汗をかきやすい
赤ちゃんの成長は目まぐるしいものがあります。
細胞分裂も激しく、いわゆる代謝がとても高い状態にあり、体温も高く、汗もかきやすい状態です。
当然、老廃物もたくさん排出されます。
このような状態のところには、肌に住んでいる常在菌はあっという間に繁殖していき、かぶれ、ベタベタ、悪臭などを引き起こす原因となるのです。
しっかり頭を洗えておらず汚れが残っている
特に赤ちゃんの皮膚はとても薄いのでデリケートです。
そのため、ママたちも割れ物に触るように、体を洗っているのではないでしょうか。
もちろん、優しく洗ってあげることは原則ですが、ただなでるようにさっと洗って終わってしまうのでは、汚れや脂分は取れません。
そうなると皮脂の多い頭部はキレイに洗浄することができず、それが悪臭や炎症などの悪化につながることもあるのです。
頭皮の全体を優しくマッサージするようにしっかり皮脂分を取ってあげましょう。
しっかり濯げていない
ベビーシャンプーを使った後、しっかりすすぐことができているでしょうか。
ママは赤ちゃんの首を支えながらすすぐため、サッとすすいでしまうことも。
しかし、きちんとすすげていないと、シャンプー成分などが残って皮膚を刺激してしまうこともあるのです。
シャンプーなどはもちろんベビー用の、添加物の少ないものを使用することが前提ですが、それでもすすぎは重要となります。
脂漏性湿疹による場合
生後3~4カ月までは男性ホルモンが多く分泌される時期なので乳児脂漏性湿疹を起こすことがありますが、その後も常在菌の一種であるマラセチア菌が繁殖することによる脂漏性湿疹が続くこともあります。
乳児脂漏性湿疹も脂漏性湿疹も、かさぶたを優しく取り、1日1回きちんと清潔に頭を洗ってあげることが重要です。
また、赤ちゃんの肌は思いのほか乾燥しており、乾燥が酷くなることで脂漏性湿疹を引き起こすこともなるので保湿も重要です。
頭皮の臭いや脂っぽい対策
洗い残しが無いようにしっかりシャンプーする
頭皮全体を優しくマッサージするように、しっかりと洗い残しがないようにシャンプーしましょう。
ついササッとなで洗いをして終了してしまうことも多いようですが、やはり頭皮や毛穴にも皮脂がこびりついているため、優しく指の腹を使って弾くようにマッサージしながらシャンプーしてあげましょう。
その際、ママは爪を伸ばさないように注意しましょう。
また、シャンプーも乳児用を使用するのが原則ですが、特に合成界面活性剤など無添加のものを選ぶことがです。
乳児用のシャンプーは当然添加物が使われていても、その量は乳児用になっています。
しかし、赤ちゃんによっては、とても肌に負担を感じたり、刺激を受けてしまう場合もあるので、できるだけ無添加ボディーシャンプーやベビーシャンプーを使用しましょう。
自然乾燥はせずなるべくドライヤーを使ってあげる
入浴から上がったら、やはりドライヤーを使うようにしましょう。
赤ちゃんの脂性の頭皮は、乾燥が原因になっていることもあります。
シャンプーの後、そのままタオルで拭くだけでは頭皮は濡れたまま。
そのままにしておけば毛穴は開き、頭皮細胞内の水分はどんどん蒸発していきます。
それによってより脂漏性湿疹などが酷くなるリスクも高まってしまうのです。
そこでドライヤーを使用しますが、まず頭を軽く拭き、体を拭いてからベビー服を着せてあげます。
それから注意しながらドライヤーを当てますが、そのとき温風はできるだけ低く設定をし、50㎝以上離して風を当てるようにしましょう。
着せ過ぎによる汗に注意する
赤ちゃんは暑くなると全身に汗をかきますが、特に頭は多くの汗をかくと言われています。
そのため洋服の着せすぎ、室温の高過ぎには注意しましょう。
実際ママより赤ちゃんの方が、代謝も高く体温も高くなっています。
その辺のことも頭に入れて着せ過ぎにならないようにしたいものです。
また、夏など部屋の温度が高いときにはエアコンを入れるようにしたり、逆に冬は部屋を温め過ぎないように注意しなければなりません。
栄養バランスを整えて汗の臭いもケア
赤ちゃんの汗は栄養のバランスにも関係があると言われています。
もちろん赤ちゃんの栄養というと、ママの母乳の質との関わりになってきます。
母乳の質の向上として栄養のバランスを考えた食生活を送りましょう。
特に母乳に脂肪が多くなると、赤ちゃんの皮脂も増え匂臭いも強くなります。
ママは脂質を抑えた食生活と、血流の良い生活を心掛けましょう。
血流が低下すると血液がドロドロになり、皮脂の多い母乳にもつながります。
できるだけ代謝を上げるように体を冷やさない、あるいは温めることも大切です。
血液サラサラ成分豊富な青魚、大豆製品、野菜、梅干し、お酢などを意識的に摂るようにしましょう。
洗った後はベビーローションなどで保湿してあげることも大切
入浴から上がった後は、全身ベビーローションなどで保湿をしてあげるようにしましょう。
特に皮脂の多いときにはベビークリームやベビーオイルより、ベビーローションの方が油分は少なくおすすめです。