夜泣きのときにはおしゃぶりが一番効果的だったりします。
しかし、なかなかおしゃぶりから卒業できない子どもも少なくありません。
子どもによっては自然に必要なくなって卒業できる場合もありますが、なかなかやめることができない場合もあります。
ここではおしゃぶりをいつ頃までに卒業させたらいいのか、無理にやめさせていいのかなど不安に思っているママのために解説していきたいと思います。。
この記事の内容
遅くとも3歳までには卒業させたい
おしゃぶりは幼児の精神的な安定にも良い影響がありますが、やはりいろいろなデメリットがあることも考えておかなければなりません。
おしゃぶりを必要以上に長い期間使用した場合、デメリットの面の方が大きくなる可能性があるということは覚えておきましょう。
そこで日本歯科学会では、「おしゃぶりは2歳までには卒業させましょう」と推奨しています。
ただし、歯の生える時期や、精神的に落ちつくことのできる時期など個人差があり、遅くても3歳までには卒業させるようにしましょう。
ベストは乳歯が生え始めたら
大体乳歯が生え始めるのは、個人差もありますが生後6ヶ月~8ヶ月頃となります。
生後4ヶ月頃からは、いろいろなモノを舐めて楽しんだり、興味を持つ時期でもあり、おしゃぶりの時間も増える頃です。
この時期を少し超えたくらいから乳歯が生え出すので、その頃にはだんだんおしゃぶりの回数を減らすように心掛けてください。
おしゃぶりを欲しがったときには、他に興味をそらせたり、スキンシップをするなどして、使用回数を少しずつコントロールするようにしていきましょう。
おしゃぶりのメリット
リラックス効果や夜泣き対策
赤ちゃんは生まれつきおっぱいをしっかり飲むことができるように、本能として吸啜反射とういものが備わっています。
これは「生きる=吸う」という本能で、吸うことで安心することができ、いわゆるリラックス効果があるのです。
そのため、おしゃぶりをくわえることで、夜泣きなど機嫌の悪いときでも心が安定して静かになります。
このように乳幼児の持っている本能とおしゃぶりとは深く関わっており、リラックス効果、夜泣き対策などに役立つのです。
鼻呼吸にすることで喉の乾燥を防ぐ
赤ちゃんはおっぱいを口いっぱいのほおばりながら、鼻呼吸をする練習もしているのです。
わたしたちは鼻呼吸ができるからこそ、喉の乾燥を防いだり、外敵が喉に直接入ることから守ります。
そんな訓練はおしゃぶりによっても行うことができるのです。
口の筋力トレーニング
赤ちゃんの口の周りの筋肉はまだまだ未完成で、どうしても口の締まりが緩くなります。
大きくなるにつれて物を食べたり、言葉を発するためにも口の周りの筋肉が重要になりますが、そのためにもおしゃぶりは良い効果があると言われているのです。
おしゃぶりのデメリット
歯並びに影響することがある
おしゃぶりにはいろいろなメリットがある反面、デメリットもあります。
まず、歯が生える頃になるとおしゃぶりが多い子どもは、歯並びにも悪影響を与えてしまうことがあります。
そのため、乳歯が生え出した頃にはそろそろ卒業させる努力が必要だと言われているのです。
とはいってもまだまだ1歳のお誕生日前には、おしゃぶりが必要な赤ちゃんがほとんど。
そこで1歳頃を過ぎたら回数をどんどん減らし、2歳ごろには卒業を目安にしていきましょう。
よだれかぶれの原因になる
特に1歳のお誕生日まではよだれが多く、おしゃぶりを使うとよだれが増えてしまうこともあります。
よだれが多くなると、肌はまだまだ未熟なため、顔や口周りのかぶれの原因になることもあるのです。
特に長時間おしゃぶりを与えておくと、ずっとよだれの垂れ流し状態になります。
そこでおしゃぶりを長時間与えず、終わったらぬるま湯などを湿したガーゼで、軽く叩くようによだれの流れている部分を拭くなど清潔にしておくことも大切です。
また、よだれが流れる部分や溜まりやすい部分には、ベビーローションやグリセリンなどを塗ってよだれかぶれ予防をしておきましょう。
コミュニケーションの機会が減る
乳幼児はおしゃぶりを渡しておくと、精神的に安定して静かになることが多いのですが、それによってついコミュニケーションの機会を忘れてしまうこともあります。
もちろんママも赤ちゃんが静かなうちに、いろいろやっておきたいこともあると思います。
しかし、「おしゃぶりを与えておけば静かで放っておいても安心だ」と考えてしまうと、コミュニケーション不足になる可能性もあるので注意しなければなりません。
おしゃぶりのやめさせ方
少しずつおしゃぶりをする機会を減らす
急におしゃぶりをする機会を減らすことは、幼児にとっては不安を煽ってしまうことにもなりかねません。
まず、1歳前に乳児のおしゃぶりを減らすときには、言葉で言ってもなかなか伝わらないのでぐずったりしますが、そんなときにはスキンシップなどによっておしゃぶりの回数を減らしましょう。
1歳のお誕生日も過ぎて、だんだんママの言っていることが分かるようになってきたら、少しずつおしゃぶりのタイミングを減らし、興味を他に持たせるようにしていきます。
極力おしゃぶりを見せない(忘れさせる)
おしゃぶりを見せないようにすることも大切です。
特に幼児はおしゃぶりを見ることで、思い出して欲しがったりすることもあります。
そのため、できるだけ目に付くところに置かないようにしましょう。
おしゃぶりを幼児の意識から遠ざけてあげてください。
ママの意識によってだんだん、1日のうちおしゃぶりの回数を減らすことができます。
おしゃぶりは小さい子がするものだと言い聞かせ続ける
ある程度ママの言うことが理解できるようになったら、「おしゃぶりは赤ちゃんみたいだからやめようね」と話したり、「お昼寝のときまで我慢しようね」など子どもにそのたびに言い聞かせるようにしましょう。
他にも「あといくつ寝たらおしゃぶりはやめようね」など、その子どもの理解のできる言葉で「おしゃぶりはやめるものだ」という意識を子どもにも持たせるようにしましょう。
まだまだ小さい子どもでも、毎日言い聞かせることでしっかり意識をしていくものです。