産後の妊娠線に痒み・湿疹・ヒリヒリした痛みが出る時の対策

妊娠も後期になると人によっては妊娠線が目立つようになりますが、産後妊娠線が痒くなったり、ピリピリしたり、赤みが強くなったりなどいろいろなトラブルを感じているママも結構います。

どのような要因で妊娠線ができ、今何が起こっているのか、ケアはどのようにすればいいのか、消えるのかなどいろいろな面から考えてみましょう。

妊娠線に現れやすい症状

痒み(妊娠線湿疹)

妊娠線は特に見た目だけの場合だけでなく、痒みを感じる場合があります。
まるでアレルギーでも起こしているように、何かのタイミングで痒みが起こるのです。

特に太ももやバスト、お腹、お尻当たりに多く痒みが出るので、昼間は我慢するだけでストレスがたまってしまいます。

夜寝ているときには、知らずに思い切り掻いてしまうこともあり、掻き壊してしまうとそこから炎症を起こし、新たに痛みや痒みの発生にもつながってしまうのです。

そして、アレルギーを持っている人は、妊娠線の影響による痒みからアレルギーが起こり、症状がひどくなることもあります。

ヒリヒリした痛み

痒みもヒリヒリした痛みも原因はほとんど同じです。
痛みの軽い症状が痒みといわれており、特にこれからどんどん妊娠線が大きくなるときにヒリヒリした痛みを感じることが多く、産後はだんだん治まってくるのが一般的です。

痛みは強いものではなく、小さな痛みでありながら気になる痛みといったタイプの場合がほとんどです。
しかし掻いたりして炎症を起こしてしまうと、ヒリヒリした強い痛みが発生することもあります。

肌はとにかく保湿する

妊娠線を早く目立たなくし、痛みや痒みなどのトラブルを解消するためにも、まず大切なことは保湿が大切です。

妊娠線は皮膚の急激な伸びに対応できずに、皮膚細胞が断絶してしまった結果です。
そのため、妊娠線は予防が重要となります。

できてしまった妊娠線でも、これ以上広げないために皮膚の保湿を高め、皮膚を柔らかくすることがとても重要なのです。

保湿を十分行うことで肌のターンオーバーも活発になり、細胞の修復や再生がスムーズに行われるようになり、妊娠線を早く目立たないようにしていくことができます。

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代謝を良くして肌のターンオーバーをさせる

睡眠をしっかりとる

基礎代謝をはじめ、さまざまな部分の代謝の大半は睡眠中に行われると言われています。
そのため、不眠や質の良い睡眠が取れない場合は、代謝も低下しいろいろな影響が出てしまうのです。

肌のターンオーバーも肌代謝がしっかり行われないと整うことはできません。
そこで質の高い睡眠がとても重要となるのです。

できるだけ早寝早起きを習慣付け、睡眠量だけではなく、深く質の良い睡眠を心掛けましょう。

栄養バランスの良い食事をする

肌のターンオーバーを整えるためには、睡眠だけでなく同時に栄養のバランスもとても重要となります。

栄養のバランスが良い食生活はもちろん基本となりますが、その上でビタミンE、ビタミンC、β-カロテンなどの強力な抗酸化パワーをもったビタミンや、ポリフェノールなどの抗酸化物質をより意識的に摂ることも心がけましょう。

また、ビタミンB2やビタミンB6などは、代謝には不可欠であり、ビタミンB群をバランスよく摂ることも必要です。
他にも腸内環境も肌のターンオーバーも肌に影響するため、食物繊維の豊富な野菜やフルーツなどもしっかり摂りましょう。

ハチミツやタマネギ、ゴボウなどオリゴ糖が豊富に含まれている食べものは、腸内の善玉菌の餌となって悪玉菌を抑える働きをバックアップします。

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体を冷やさない

肌のターンオーバーは肌代謝のことであり、代謝を高めるためには体を温めることが必要です。

体を温めると血流が高まり、体中の細胞に栄養が行き渡ります。
それによって細胞が活性化し、細胞の再生や修復もハイスピードで行われるようになり妊娠線の予防や改善にも効果があるのです。

痒みや痛みがあるかは個人差がある

妊娠することでいろいろな部分が急激に大きくなり、ほとんどの妊婦さんは妊娠線を経験します。

しかし、妊娠線が多く出る人は、皮膚の膨張率が高いだけではなく、皮膚の質にも関係があると言われており、保湿率の高い肌の方が出にくいと言われています。

やはり肌の保湿状態や皮膚の膨張率などにもそれぞれ個人差があり、それらが産後の妊娠線の症状の違いにつながります。

痒みや痛みが発生する原因

亀裂による損傷

妊娠後期になると胎児成長も急速になり、皮膚の膨張率も急激に高まります。
短期間の間に急激に膨張することで、皮膚細胞に亀裂が入り、いわゆる皮膚に損傷を起こすのです。

また、太もも・二の腕・お尻なども脂肪が付きやすくなっているので膨張率が高く、妊娠線ができやすいといわれています。

特に肌細胞が亀裂による痛みや痒みは妊娠中に発生することが多く、産後はだんだん治まっていきますが、亀裂の状態などによっても改善時期はいろいろです。

ホルモンバランスの乱れ

妊娠することで通常のホルモンバランスが変わってきますが、特に妊娠中は副腎質ホルモンのひとつであるコルチコステロイドの分泌が増えます。
このホルモンは肌のターンオーバーを抑えてしまう作用があり、肌の弾力が低下し硬くなっていきます。

その状態で急速に皮膚の膨張率が高まると、硬くなった皮膚はこの伸びに対応できず断裂してきます。

しかし、出産を終えるとまた妊娠前のホルモンバランスに戻りますが、ある程度時間がかかるため、皮膚は硬い状態がまだ続き、痛みや痒みが続くこともあるのです。

症状が酷い時は皮膚科へ行こう

妊娠線の状態は人それぞれで、軽い人もいれば重い人もいます。
赤みがひどかったり、痛みや痒みが強い場合は皮膚科に相談にいきましょう。

保湿などもその人にあった指導や処方を出してもらうことができるはずです。
自分でケアを頑張るより不安が少なくなります。

出産後はホルモンバランスの乱れによって、精神的に不安定になることも。

また、産後は育児でもストレスを抱えやすく、産後うつなども起こりやすいといわれています。
そのため、妊娠線が少しでも不安になる要因となるなら、医師に治療を委ねて不安を取り除くことも大切です。