赤ちゃんのおしゃぶりはよだれかぶれの原因になるの?

おしゃぶりをする赤ちゃん

赤ちゃんは日常的によだれの量が多いため、よだれかぶれにもなりやすいです。

そのよだれかぶれの原因として、気になっているのが
「おしゃぶりが原因になっているのでは?」
ということ。

ここではよだれかぶれの原因やおしゃぶりとの関係などについて解説しています。

おしゃぶりでよだれかぶれになる可能性はある

よだれかぶれ

結論から言うと、おしゃぶりがよだれかぶれの原因になることはあります。

赤ちゃんがよだれを垂らすのは当たり前のことですが、実は赤ちゃんは口の筋肉の締まりが未発達のため、よだれが自然と垂れてしまいます。

そして、赤ちゃんは指しゃぶりをするようになりますが、これは母乳を飲むときを再現したリラックス効果とも言われています。
この指しゃぶりによって口の筋肉もしっかり成長していくのです。
そのため、赤ちゃんのうちは指しゃぶりをやめさせることをおすすめしません。

おしゃぶりも赤ちゃんが車などに乗って揺れることで精神的に不安定になっているときや、何かのストレスで不安定になっているときには心を安定させるためにとても大切なアイテムです。

しかし、おしゃぶりをずっと与えておくと、よだれかぶれの原因にもなるので、寝る時など必要なタイミングだけ渡すようにしましょう。

基本的にはおしゃぶりや指しゃぶりを無理にやめさせるのではなく、よだれが垂れてもかぶれにくいような工夫が必要です。

例えば、よだれがなるべく肌に溜まらないように、ガーゼなど柔らかいものでこまめに拭いてあげることも意識しましょう。

よだれかぶれになる他の原因

アレルギー反応

よだれ自体はそれほど強い成分があるわけでなくても、濡れては乾き、濡れては乾きと繰り返すうちに蒸発して成分も濃厚になります。

そのため、それらの成分が刺激を与えてしまい、アレルギー反応を起こすこともあります。

また、濡れたり乾いたりしていることによって、肌の中の水分もどんどん蒸発して乾燥肌になってしまうため、より敏感肌になっていきます。

アレルギー体質の遺伝子を持っている赤ちゃんは特に、アレルギー反応を起こすこともあり、それによってよだれかぶれが長引いたり悪化することもあります。

アレルギーというとアトピー性皮膚炎を思い浮かべますが、それだけでなくアレルギー反応によって、よだれかぶれが痒くなったり炎症しやすくなったりという場合もあります。

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2018年3月19日

ミルクや離乳食の付着

赤ちゃんの場合、ミルク、母乳、離乳食など、いわゆる唾液以外にもこれらの成分が付着することで、よりかぶれやすいということも考えられます。

そのため、唾液の中にもミルクや母乳などの成分が含まれていることもあり、成分として含まれる塩分なども肌に刺激を与えてしまいます。
唾液はこまめに拭いてあげることも大切なのです。

また、授乳や食事の後は口に回りもキレイに拭いてあげるようにしましょう。

よだれはできるだけ抜き取る

赤ちゃんのよだれを拭く

よだれは無色なので乾いてしまうと、何もなかったように見えてしまいますが、実は何回も「濡れては乾き」を繰り返しています。

そのため、定期的に拭いてあげることも大切です。

拭きすぎると摩擦で悪化してしまう可能性も

しかし、拭きすぎは摩擦で逆に悪化してしまうこともあります。

そのため、まず拭くときにはガーゼなどの柔らかいものにぬるま湯を少し湿らせ、よだれの付きやすいところをガーゼで軽くで叩くように湿らせながら拭いてあげます。

その後、乾いたガーゼで吸い取るように水分を取り除きましょう。

このようになるべく摩擦を起こさないように拭いてあげることが大切ですが、それでも回数が多いとどうしても肌に負担が多くなってしまいます。

肌を薄いベールで守るように、保湿剤などを塗ってあげるのもおすすめです。

スタイもまめに交換してあげる

スタイをしている赤ちゃん

もちろんスタイによって首などに流れるよだれを抑えることもできます。

しかし、スタイはよだれをたくさん吸い込み、それが顎や首に触れるので、スタイ自体もこまめに替えることが大切です。

また、スタイをいつもしておくと、ちょっとよだれを拭いたり、授乳や食事のときにも母乳やミルクを含んだよだれや、離乳食のこぼしたものをキャッチすることができます。

できるだけ柔らかく、吸水性のあるガーゼタイプなどがおすすめです。
そして、1日約5~10回替えると予定して用意しておくと安心です。

口のまわりに保湿剤を塗ってあげよう

よだれを拭いてあげるのは基本ですが、やはりあまり拭きすぎは肌を擦ってしまいます。
そのため軽く押さえる程度で、よだれを取ることがベストです。

肌に直接よだれ成分が浸透しないように保湿剤などを塗っておくと乾燥を防ぐことができます。

薄いベールを作るためにはワセリンなどがありますが、やはり顔は特に汗疹などもできやすい部分なので、毛穴を完全に塞ぐワセリンより油分のバランスが良いベビーローションの方がおすすめです。

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2018年3月21日

スキンケアをしても治らない場合は皮膚科に相談

スキンケアを見直してしっかりケアしてみても、なかなかよだれかぶれが改善されないときにはまず皮膚科に相談してみましょう。

赤ちゃんのかぶれなどの疾患は、原因がいろいろあり、それによって治療の方法や薬も違ってくるので自己判断は注意しなければなりません。