親がアトピーだった場合赤ちゃんにもアトピーは遺伝する

「自分も子供のときアトピー体質だったのだけど、その場合子供にも影響するの?」
そう思っているママも少なくないと思います。

ここではアトピーの遺伝に関することについて解説していきます。
どのぐらいの割合で遺伝するのかなど参考にしてみてください。

それによってアトピー皮膚炎を早く発見して、早期治療や予防を行うこともできます。

アトピー体質が遺伝することはある

もちろん、アトピー体質が遺伝することはあります。
理化学研究所でもアトピー体質は遺伝要因を持っていると発表されています。

アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う慢性的な湿疹が特徴の疾患で、患者さんの多くはアトピー体質という遺伝要因を持っています。

※引用元:理化学研究所

アトピー体質が遺伝する確率

アトピー体質は体質遺伝すると言われていますが、片親がアトピー体質の場合は約30%、両親がアトピー体質の場合は約50%の遺伝リスクがあると言われているのです。

しかしアトピー体質を遺伝的に持っていても、環境などによって発症しない場合もあるので確率を出すのはとても難しいと言われています。

逆に遺伝子を持っていても発症していない両親の場合は、突然アトピー体質の子どもが生まれたように見えてしまうこともあるわけです。

必ず遺伝するわけではない

両親がアトピー体質の場合、約50%の人は遺伝すると言われていますが、逆に50%の人は遺伝していないということになります。
また、遺伝していても予防をしっかりしていれば発症しない人もたくさんいます。

そのため、親兄弟などにアトピーやアレルギー体質の人がいる場合は、特にアレルギー体質的な症状がなくても予防をすることが大切であり、予防する目安にもなります。

遺伝の場合アトピーが発症するのはいつから?

アレルギーの子ども

アレルギーはアレルゲンに対して、もう耐えられないという体の悲鳴のようなものです。
そのため、その状態が早く来てしまえば、赤ちゃんでも発症してしまいます。

また遺伝子を持っていても、一生発症しない場合もあるのです。

生後4ヶ月まで 約12.8%
4ヶ月以上生後半年まで 約9.8%
半年以上1歳まで 約13.2%

つまり、アトピー性皮膚炎発症は1歳の誕生日を迎えるまでに約35.8%の赤ちゃんが発症するということになります。

そして1歳までの赤ちゃんがアトピー性皮膚炎を発症する場合、直接的な原因は免疫異常ということになりますが、その要因は遺伝要因、皮膚のバリア機能の低下、環境による要因があります。

1歳までのアトピー性皮膚炎を発症した子どもの遺伝確率としては、片親がアトピーの場合は25~30%、両親ともアトピーの場合は50~75%と高くなります。

両親が特にアレルギー体質ではなく、兄弟も特に問題ない場合で10~15%。
第一子がアトピーの場合の第2子は20~25%となっています。

つまりアトピー遺伝を持っている子供も、持っていない子供も、全体の約3分の1以上が1歳の誕生日までに発症することになるのです。

遺伝以外でアトピーになる可能性がある要因

ストレス

泣きわめく子供

ストレスを受けると自律神経が乱れます。
自律神経が乱れるとさまざまなところの調整ができなくなり、粘膜や組織の働きもうまくコントロール出来なくなります。

また、ホルモンバランスも乱れます。
このような状態になると、体は自分を守ろうとして敏感体質にスイッチを入れてしまいます。
敏感体質になることで、アトピー性皮膚炎などのアレルギーを発症にもつながるのです。

ストレスを受けないようにすることは難しくても、溜めない努力はできるので、ストレスを発散することを心掛けるようにしましょう。

アレルギー

他に喘息、花粉症などのアレルギーが発症していると、同じように免疫が敏感になってしまい、アトピー性皮膚炎を引き起こしてしまうこともあります。

乾燥

肌の乾燥によって皮膜や角質層がボロボロになってしまい、細菌、ウイルス、紫外線などいろいろな刺激から肌を守る機能が低下します。

それによっていろいろな刺激が肌に影響を与えてしまい、肌は異常に敏感になりアトピー性皮膚炎を発症させてしまうのです。

花粉

スギ花粉

花粉というと花粉症のアレルゲンとしてすぐに頭に浮かびますが、アトピー性皮膚炎のアレルゲンの場合もあります。

特に花粉の多く飛ぶときにはメガネやマスクをしたり、直に肌に花粉が付かないように外出のときには薄いものを羽織るようにして、できるだけ肌の露出をしないことも大切です。

花粉が鼻や目などを刺激し花粉症が発症し、それが引き金になってアトピー性皮膚炎が発症することもあります。

衣類による肌への負担

衣類によっても肌への刺激を与えてしまうものもあります。

もちろん同じ衣類でも特に何も起こらない人もたくさんいますが、必要以上に敏感に感じてしまう子供もいて、そしてその刺激によってアトピー性皮膚炎を起こすこともあります。

衣類の生地の素材で言うと化繊より天然素材の方がおすすめです。

また、触った感じはソフトなナイロンなども、静電気によって刺激を受けることも。
特に綿や絹はとても肌に優しいので、直に当たる下着類の素材はこれらがいいと言われています。

いくら天然素材がいいと言っても、羊毛下着を直に着ればチクチクしてアレルギーを呼び起こすことも当然です。
そのため、特に直に肌につくところは肌触りの良い、綿や絹などの天然素材がおすすめなのです。

また、衣類を洗濯するときの洗濯洗剤にも注意が必要です。

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細菌

近年の研究でアトピー性皮膚炎の悪化原因に、肌での黄色ブドウ球菌の異常繁殖の関与が分かっています。

そこで皮膚に存在している常在菌であっても、異常繁殖は注意しなければなりません。
そのため、とにかく清潔にしておくことが大切です。

ただし、アトピー性皮膚炎の発症の原因が不潔だということではありません。
清潔を保つことが悪化を防ぐため重要なのです。

アトピーは予防することが大切

保湿剤などで保湿する

保湿ケア

アトピー性皮膚炎などは発症してしまうと、なかなか改善までに時間が掛かります。
そのため発生しないための予防がとても重要です。

遺伝を持っているような場合でも、予防をしっかりしていると発症しない場合もあります。
もし発症しても、重度にならないように早めに治療することが大切です。

そこでまずアレルゲンを減らすこと。
アレルゲンに反応しやすい肌の保湿を常に注意したいものです。

保湿が不足することで肌のガード機能が低下するため、保湿剤を上手に利用して肌の保湿を心掛けましょう。

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アトピーにならない環境を作る

掃除する女性

アトピーの予防として環境を整えることも重要です。
まず寝室の環境はとても重要となります。

  • アレルゲンの温床になりやすい布団はいつも清潔にしておくこと
  • ホコリやカビをできるだけ掃除をしっかりしてなくすこと
  • ダニの温床になりそうな場所をなくすこと
  • ダニを捕るためのシートなどを上手に使用すること
  • カビやダニを増やさないためにも、部屋を風通しの良い状態にすること

などが大切です。

また押し入れ、クローゼット、下駄箱、物置などの湿気やすいところは吸湿剤などを使用して乾燥した状態にしておきましょう。

このように環境の中でアレルゲンの温床になるところを減らすことこそ、アトピーにならないための環境づくりとなります。

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