石鹸やソープが赤ちゃんに合っていない場合は乳児湿疹になる

ベビーバスグッズ

ドラッグストアやスーパーなどで売られている市販のソープや石鹸には“赤ちゃんでも使える~”というような表記を見かける時もあります。

確かに他のものと比べると刺激の少ない成分でつくられてはいるのですが、ベビーソープやベビーシャンプーに比べると洗浄成分が強く、場合によっては乳児湿疹などの肌トラブルの原因になることも少なくありません。

乳児湿疹が出た場合、石鹸やソープなどの見直しをすることも必要です。

ベビー用だからといって肌にやさしいとは限らない

“赤ちゃんにも使用できる”という表記がある大人用の石鹸やソープに限らず、ベビーソープやベビーシャンプーであっても肌にやさしいとは限りません。

重要なのはベビーソープ・ベビーシャンプーいうことではなく、配合している成分が肌にやさしいかどうかです。

赤ちゃんに肌トラブルが起こってしまうのは主に以下が原因と考えられています。

配合されている成分による肌荒れ

泡を持つ女性

ベビー用の石鹸やソープを使用することは基本ですが、それでも赤ちゃんによっては肌が弱かったり、アレルギーを持っているなど個人差があり、影響の出方もいろいろです。

ベビー用のものは当然刺激物が少なく、添加物も赤ちゃんに耐えられる程度だけしか配合していません。

しかし、合成界面活性剤や保存料などいろいろな添加物を安全範囲で使用している商品と、無添加にこだわっているものなど商品によって様々です。

そのため、肌の弱いタイプの赤ちゃんには刺激が強く、乳児湿疹やアトピー性皮膚炎などを引き起こす可能性の商品もあるのです。

ベビー用だからといっても配合している成分によっては違いがあるため、何か肌トラブルを感じたら見直してみることも大切なのです。

洗剤の洗い残しによる肌荒れ

ベビーソープ・ベビーシャンプーでも、洗剤分の洗い残し、すすぎ残しによって肌荒れを起こすことがあります。

残った洗剤成分が肌を刺激してしまうことによって、乳児湿疹やアトピー性皮膚炎、その他の皮膚炎や肌荒れなどいろいろな肌トラブルにつながります。

そのため、無添加で低刺激のベビーソープがオススメです。
どうしても合成界面活性剤配合のものは、肌に負担がかかりやすく、すすぎにも時間がかかります。

刺激の強いベビーソープの成分

液体イメージ

DPG

DPGは二価アルコールであるプロピレングリコール(PG)を合成して生産された成分です。
プロピレングリコールの刺激の強い部分を柔らかく改良した成分で、ジプロピプレングリコールという名称で使われています。

べたつきが少なく、サラッとしているのですすぎやすく肌への感触も良くなっています。

保湿効果が高く、保湿剤や感触改良剤として使われることが多く、PGに比べて刺激が少ないことからベビーソープなどにも使用されています。

しかし、一方で毒性が強い成分とも言われています。

DPGは水に溶けにくい化学物質を溶けやすくする溶剤として使われていますが、毒性の強い化学物質です。この物質は、接触性皮膚炎を起こすと指摘されています。また、胃や腸から吸収されると、心臓、腎臓、肺に機能障害を起す危険性があります。吸い込んだりすると、中枢神経抑制を起こす恐れもあります。
引用元:http://healthpress.jp/2015/09/post-1997.html

ベビーソープやベビーシャンプーであってもDPGを使用しているものもあるため、その場合は注意が必要です。

ココイルアラニンTEA

多くのベビーソープなどに使用されていますが、これはヤシ油由来の合成界面剤ココイルアラニンと、トリエタノールアミン(TEA)という合成界面剤の分子を1つに合わせたものです。

ヤシ油は酸化防止剤として使用される成分で、ジブチルヒドロキシアニソールが含まれています。
この成分はラット実験では胃がんの発症原因として報告されているのです。

また、トリエタノールアミン(TEA)は皮膚から吸収されやすく、皮膚、粘膜などを刺激する発がん性もあります。

もちろんベビー用に使われる場合は安全範囲の分量だけしか使われていませんが、それでもまったく安全なのかというところが気になります。

パラベン

パラベンはベビー用ソープだけでなく、大人用の化粧品やソープなどにも使われているものも多くありますが、大人用でもパラベン無添加にこだわった商品もたくさんあります。

パラベンは防腐剤のことで、成分が腐ることを抑える成分です。
パラベンといってもメチルパラベンやエチルパラベンなど種類が様々。
この中では効果が低いメチルパラベンが、肌には一番優しいと言われています。

確かに腐ってしまったものを肌に塗ることは逆に良くない影響がたくさんあるため、少量の肌に優しいパラベンが使用されているものも多いのです。

しかし、赤ちゃんの中にはパラベンアレルギーを持っている子どももいることから、できればパラベンも無添加の方が安心と言えます。

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2018年7月5日

着色料

合成着色料にもいろいろな成分がありますが、どの色の成分も体に良いものはありません。
刺激になり、アレルギーなどを引き起こすリスクは高くなります。

天然の色素を使うこともできますが、価格的に高くなるため合成着色料を使用しているものもありますが、やはり刺激という意味では避けたいものです。

体に合っていない場合に起こる症状

湿疹

乳児湿疹

ベビーソープやベビーシャンプーが赤ちゃんに合わなかったときに、乳児湿疹が発症することがあります。

もちろん刺激によって、それぞれの赤ちゃんの持っている体質などにもよって、アトピー性皮膚炎を引き起こすことも。

もしこのような症状が出てしまったら、すぐにベビーソープやベビーシャンプーを見直すようにしましょう。

アレルギーなどは1度出てしまうとなかなか改善しにくいため、アレルギー遺伝を持っているなどリスクの高い赤ちゃんは、最初から肌に優しい成分にこだわったものを選びましょう。

乾燥やフケ

添加物によって乾燥が目立つようになったり、逆にベタベタが気になるようになったら、すぐにベビー用であっても石鹸やソープを見直すことも大切です。

もともと無添加にこだわった商品を選ぶことが一番ですが、もし添加物配合のベビーソープやベビーシャンプーを使用して肌に変化があったら、すぐに使用をやめて成分チェックをしてみましょう。

無添加にこだわった石けんやソープにチェンジすることをオススメします。

植物由来の成分を使用したベビーソープがおすすめ

オーガニック用品

添加物はもともと石油製品に多く使われます。
価格も安く、洗浄力が高いことからいろいろな薬剤が使われますが、やはり肌には不安が残ります。

特に赤ちゃんにはできるだけナチュラルな成分を使用し、薬剤、添加物を避けたいものです。

そのため、植物由来の成分を使用し、着色、香り、肌触り、洗浄力、保存力などすべて天然成分を使用して作ったベビーソープやベビーシャンプーを選ぶようにしましょう。

ぬくもり泡シャンプー

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2018年5月11日

毎日のスキンケアを欠かさない

赤ちゃんは毎日のスキンケアが欠かせません。
生まれてから一番急激な成長を遂げるこの時期、代謝も非常に活発であり、汗や老廃物などで肌に影響を受けやすいのです。

スキンケアの第一歩は沐浴やお風呂で肌の清潔を保つことです。
毎日のことなので、ベビーソープやベビーシャンプーも無添加で安全なタイプを選びましょう。

そしてもう一つのスキンケアが保湿です。
赤ちゃんの皮膜、角質などはまだまだ未熟なので、肌を守るバリア機能が完全ではありません。

そのため肌を守るためには、薄いベールで包むような保湿ケアが重要となります。

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2018年3月19日