乳幼児肌はとてもデリケートです。
そのため、洗剤は刺激の少ないものを使うことが、とても大切だと言われています。
一部では柔軟剤がアトピーの原因にもなるという噂も出ているため、これではママは一体どうしたらいいのか分からず不安になるばかり。
そこで柔軟剤はどうしたらいいのか、いろいろな側面からご紹介したいと思います。
この記事の内容
必ずアトピーが悪化するわけではない
アトピーと言えば、刺激が悪化を招くと言われています。
そのため、洗濯したゴワゴワの衣類はアトピーにはおすすめできません。
しかし、柔軟剤による薬剤の刺激ということを考えると、あまり柔軟剤は使いたくない…。
そう思ったり、聞いたりしているママたちも多いかと思います。
敏感肌の子であれば肌トラブルを起こす可能性はありますが、柔軟剤を使ったからといって必ずアトピーに影響するとは限らないのです。
もともとアトピーになる原因としては遺伝による影響もあります。
なぜ柔軟剤を使わない方が良いという噂が出たのか
柔軟剤の化学物質による肌への刺激
洗剤でも柔軟剤でも同じく、化学物質は肌への影響がとても大きいと言われています。
アトピーでない子どもであっても、化学物質の肌に与える影響として、アレルギーを引き起こすと言われるほど。
洗濯洗剤などはしっかりすすぎますが、柔軟剤は繊維に残るものなので、より肌への影響が強いと言われているのです。
また、アルコール系の一般の柔軟剤は、合成界面活性剤をはじめ合成保存料、合成香料、合成着色料が使われています。
他にもさまざまな添加物が使われているため、アトピーの子どもだけでなく、乳幼児にはできるだけ使いたくないと思っているママの気持ちも当然です。
衣類を清潔な状態にするなら洗濯で十分
確かに乳幼児にはふっくら柔らかい肌触りの良い衣類を着せてあげたいですね。
ましてアトピーを持っている場合は、できるだけ衣類のゴワゴワした刺激も注意しなければなりません。
基本的にはしっかり清潔に洗濯をすることができれば、わざわざ肌に刺激の多い成分がたくさん含有している柔軟剤を使わなくても、我慢してしまおうと思っているママも多いはずです。
しかし、成分に刺激物が使われていない柔軟剤などを使用すれば、安心して柔らかい衣類を赤ちゃんに着せてあげることもできます。
柔軟剤で気を付けたい成分
界面活性剤
やはり柔軟剤で一番気になるのが界面活性剤。
界面活性剤というと、洗剤類や化粧品、シャンプーなどにも使われている物質です。
界面活性剤はそれ自体の分子の中に、水に馴染む性質と馴染まない性質を持っています。
もともと水分と油分は分離をしてしまうものですが、界面活性剤が仲介役となってきれいに混ざり合うのです。
この性質によって汚れを落としたり、静電気防止、殺菌、乳化などの製品に利用されることが多いわけです。
合成界面活性剤にはさまざまな種類があって、大きく分けると天然由来のものと合成由来のものがあり、合成由来の中にも天然系界面活性剤と石油系合成界面活性剤があります。
石油系合成界面活性剤は安価で供給も安定していますが刺激は強く、特に多くの柔軟剤に含まれている陽イオン界面活性剤は絶対に避けたいものです。
添加物
添加物は本当にいろいろな種類があります。
その中でも特に香料、着色料、界面活性剤、保存料などの、合成成分は避けたいものです。
そのため、できるだけ無添加の柔軟剤を選びましょう。
天然成分のみで作られた安心な柔軟剤も出回っています。
ただし、「天然成分配合」という記載がある商品は「天然成分も含めれていますよ」という意味であり、天然成分だけで作られているという意味ではありません。
「天然成分」という言葉に惑わされないようにしましょう。
香料
香料は天然香料と合成香料があります。
特に合成香料は刺激が強いので、敏感肌の乳幼児であれば避けた方が無難です。
また、香料の場合は成分の問題だけでなく、香りによって乳幼児のアレルギー要因となったり、精神的面でもストレスを抱えてしまうことになりかねません。
例えば、大人用の柔軟剤を赤ちゃんにも使った場合、成分の問題だけでなく乳幼児にとっては香りが強すぎる可能性もあります。
そこで合成香料無添加で、乳幼児用に作られた柔軟剤を選ぶことが必要です。
柔軟剤を使用するメリット
衣類が柔らかくなるため肌への刺激が低減
柔軟剤を使用するメリットは、やはりなんといっても衣類のごわつきなどがなくなるので、肌への刺激が少なくなります。
また、静電気が起こりにくくなることも、肌への刺激が低下します。
静電気もごわつきもアトピー肌にとっては、できるだけ避けたい状態であり、これらを低減することのできる柔軟剤はとてもメリットが大きいのです。
柔軟剤を使わずに衣類を柔らかくする方法
柔軟剤を使わずに衣類を柔らかくする方法もあります。
洗濯のときに洗剤の中のアルカリ成分が、線維を硬くしていきます。
脱水などによって力が加わることもあり、線維が潰れた状態になってしまうのです。
そのため、布のふんわり感はなくなり、硬くなってゴワゴワが目立つようになります。
そこで、仕上げに洗剤のアルカリ成分を中和するために、酸性の強いお酢を少し入れてみましょう。
そのままですすぐより、ずっと繊維の弾力が蘇るはずです。
ただし、ふかふかした状態がお望みの方は、やはり柔軟剤と比べるとふんわり感は物足りないかも知れません。
アトピー肌の時の柔軟剤の選び方
無添加や肌に優しい成分のものを選ぶ
アトピー肌の乳幼児はもちろん、普通肌の赤ちゃんであっても、無添加や肌に優しい成分の柔軟剤を使用することはとても大切です。
特に合成添加物などが入ったものは、アトピー肌を悪化させ、普通肌の乳幼児もアレルギーを引き起こす可能性もあります。
しかし、衣類を柔らかくし静電気を抑制することは、アトピー肌の改善や悪化抑制にも役立つことなので、含有成分をしっかりチェックして柔軟剤を使用しましょう。
使ってみて合わないと思ったら柔軟剤の使用を止める
界面活性剤の種類も数多くあり、添加物の種類もさまざまあります。
例え刺激が少ない柔軟剤を選んでも、個人的に何かの成分が肌に合わないということもあり得ます。
そのため、添加物が少なく、刺激の少ない柔軟剤を選ぶことはもちろんですが、それでも赤くなったり、痒がったりなど、合わないようならすぐに使用を止めることも大切です。