ステロイド外用薬をどれくらいの期間使用すれば乳児湿疹は治る?

塗り薬

ステロイドというと、やはりあまり使用したくないというイメージを持っているママも多いと思いますが、アトピー性皮膚炎の場合は医師の指導の下、長期間使用する場合もあります。

また、アトピー性皮膚炎でなくても、乳児湿疹にもステロイドを使われることもあります。
ここでは乳児湿疹の対策としてステロイド外用薬を使うことについて解説しています。

治る期間は症状や赤ちゃんによって個人差がある

乳児湿疹などによる化膿などでなかなか治りが悪い場合、ステロイド系の外用薬を使用することもあります。

乳児湿疹が酷くなった場合、早く症状を治してあげることは赤ちゃんのストレス軽減のためにはとても大切なこと。
そのためにもステロイド系の外用薬は、スキンケアで治すよりも即効性があります。

しかし、使用する期間は注意しなければなりません。
特に赤ちゃんによって治る期間はまちまちです。

乳児湿疹と言っても脂漏性湿疹の場合やアトピーに近い場合の湿疹もあるため、ステロイド外用薬を使用してもその症状によって治る期間は違います。

肌が弱いタイプの赤ちゃんやアレルギー体質の赤ちゃんなどは、やはり長引くこともあります。
市販のステロイド系の外用薬を使用した場合、長引くようであれば医師に相談しましょう。

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ステロイド外用薬は長期間使用しないこと

保湿剤

ステロイド外用薬は、長期使用しないことが原則です。
しかし、アトピー性皮膚炎、痒疹、尋常性乾癬などの場合は、ステロイドを調整しながら医師の指導の下で長期間使用することになります。

市販の外用薬などにもステロイドが配合されているものもありますが、その場合短期的に使用するようにしてください。
1週間~10日程度で完治しなければ、医師に相談しましょう。

そもそもステロイド外用薬の役割とは

ステロイド外用薬は炎症を抑え、局所のアレルギー反応をしっかり抑え込むという効果があります。
そのため、乳児湿疹などの炎症を抑え、アレルギー症状が出ている場合も抑えてくれます。

炎症により長引いていた乳児湿疹も、ステロイド外用薬であれば短期間で完治させることも可能です。

ステロイド外用薬には副作用はあるの?

ステロイドというと、やはり副作用が気になるママも多いのではないでしょうか。
ステロイドにはアレルギーを抑える働きがありますが、そのため皮膚細胞の増生を抑えてしまいます。

当然ステロイドのレベルや量を守ることが大切で、長期使用によって皮膚細胞が弱く、薄くなるという副作用があるのです。
そのため、毛細血管が浮き出たように肌が薄くなる場合があります。

また、アレルギーを抑えるため、皮膚表面の免疫を低下させてしまうことがあり、長期使用によってニキビや吹き出物、ヘルペス、カンジダなどに掛かりやすくなります。

長期使用した場合、あるとき突然止めてしまうと、止める前より重い症状を引き起こすことがあるので、医師の指示に従って少しずつ弱いタイプの薬にして変更したり、量を減らすようにしていく必要があります。

そのため、長期間の使用は医師の指導の下行う必要があるのです。

ステロイド外用薬が必要かどうかの判断は医師に相談をする

ナースと赤ちゃん

ステロイド外用薬が必要かは、基本的には医師に相談することが大切です。
ただし、一般的に販売されているヒビ、吹き出物、湿疹、あかぎれなどに効果のある外用薬には、ステロイドが少量配合されているものも多く、知らずに使っていることもあります。

そのため、市販の薬を使用する場合、短期間で良くならなければ医師に相談しましょう。
不安な方はステロイドの入っていない外用薬を使用してみることもオススメです。

皮膚科と小児科どちらを受診すればいい?

乳児の湿疹の場合は、特に皮膚科でなくても乳児特有の皮膚疾患をたくさん扱っている小児科で十分です。

小児科に通ってもなかなか良くならなかったり、アトピー、痒疹、尋常性乾癬などの診断が下ったときには専門の皮膚科を訪れましょう。

乳児湿疹の対策方法は2つ

ステロイド外用薬での治療

薬とタオル

乳児湿疹がひどい場合は自己治癒力を期待していても、免疫機能も未完成なのでなかなか完治しないこともあります。
放っておくと、赤ちゃんのストレスになり精神的にもよくありません。

そのため、ステロイド外用薬を使い、副作用の不安の少ない短期治療で治してしまうということも必要なのです。
その後は同じような状態にならないような予防を考えるようにしましょう。

スキンケアで予防

ベビーローション

乳児のスキンケアこそ、乳児湿疹の予防にとても重要なことです。
軽い症状の改善や乳児湿疹予防のためには、とにかく赤ちゃんの肌をしっかり保湿することが重要となります。

生まれたばかりのときには、ママのお腹の中でホルモンの影響を受けていることが多く、逆に皮脂がとても多い状態になっています。

しかし、生後1~3ヶ月をすぎるとその影響も減っていき、赤ちゃん本来の未完成な肌構造による乾燥肌がトラブルの原因となっていきます。

この時こそ乳児湿疹が出やすくなる時期なので、しっかり毎日清潔にして保湿ケアをしていきましょう。

肌は成長と同時に完成していくと、肌をガードする機能も高まりますが、赤ちゃんの場合はまだまだ未熟なので、スキンケアで肌のサポートをしてあげなければいけません。

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