ワセリンでの赤ちゃんのあせも対策は有効なのか

手にクリームをつける

赤ちゃんの保湿ケアはとても大切ですが、ベビーオイルやベビーローションなどと同じようにワセリンを使うという方法もあります。

しかし、ワセリンはあまり赤ちゃんのあせもケアにはあまり向いていないという情報もあります。
保湿成分として優秀なワセリンですが、なぜこのようなことを言われているのでしょう。

ワセリンは肌荒れを治すものではない

ワセリンは肌荒れを直接治すものではありません。
ワセリンは毛穴を塞ぐことで保湿をしっかり保つ効果があり、乾燥肌の改善をサポートします。

そのため、間接的に肌トラブルの改善につながることはあっても、改善させる成分は入っていません。

また、アトピー性皮膚炎肌の保湿ケアにワセリンを使用する場合もありますが、赤ちゃんによっては痒みが強くなってしまうというケースもあり、掻き壊しの原因となることもあるのです。

この理由は毛穴を防ぐことによって、皮膚の中に熱がこもってしまい、逆に肌に刺激を与えてしまったのです。

また、ワセリンは水分の蒸発をしっかり抑えることができても、肌細胞内は水分が少なくなっているため水分なども必要となりますが、ワセリンには水分は含まれていません。

ワセリンの効果や役割

保湿剤

肌の表面を保護する

ワセリンの働きは肌の表面を保護するものです。
ワセリンは薄いベールを肌に塗るようなものであり、肌を保護する効果があります。

大人の場合は角質とその表面の皮膜によって、肌の中を外敵から守ったり、肌の中の水分の蒸発を防ぎます。

しかし、赤ちゃんはまだまだ肌の機能も未完成であり、外部と近い部分の角質層は傷みやすく、肌を守る働きがまだ低いのです。

そのため、ワセリンは肌の表面を保護し、赤ちゃん特有のよだれ、汚れ、紫外線、細菌、尿などから肌を守る働きが期待できます。

水分が蒸発するのを防ぐ

ワセリンを塗ると、例えれば肌に薄いラップを貼ったような状態になります。
そのため、肌の中の水分が大気に蒸発することを防ぐのです。

赤ちゃんは角質層の機能も未完成であり、その上ムレなどによって表面の皮膚がふやけてしまい、肌を守る機能はほとんどなくなっている部分さえあります。

ワセリンを塗ると毛穴に蓋をすることになるので、水分の蒸発をしっかり防いでくれると同時に外敵からも肌を守ってくれるのです。

あせもは汗をかいた後のスキンケアが大切

体をよく洗って清潔にする

赤ちゃんをお風呂に入れるママ

あせもは、汗のケアによって発症を予防することができます。
特に赤ちゃんは汗をたくさんかきますが、まず汗を減らすことが大切です。

そしてもう一つはかいてしまった汗の対策も重要です。
あせも自体は汗が汗管を詰まらせてしまい、汗を外に出せずに皮膚内に漏れることから水疱のようなブツブツができてしまうものです。

しかし、一度出た汗を放っておくと、体に住み着いている常在菌が汗に群がり、異常繁殖してしまいます。
異常繁殖すると化膿性トラブルを起こしたり、とびひの発症にもつながってしまうのです。

このように汗はあせもだけでなく、いろいろな肌トラブルの原因にもなるため、いつも清潔にしておくようにしましょう。

汗自体は不潔ではありませんが、そこに群がる常在菌や雑菌などの増加に注意しなければなりません。

シャワーを浴びる赤ちゃん

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肌を保湿する

赤ちゃんは角質層や皮膜によって皮膚内部を守ることが未熟であるため、保湿ケアはいろいろな肌トラブルを予防するために重要です。

赤ちゃんの保湿ケアにはワセリンをはじめ、ベビーオイル、ベビーローション、ベビークリームなどいろいろありますがそれぞれ特徴があり、それぞれの赤ちゃんの肌にあったものを選んであげることが大切です。

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ワセリンが効果的な肌トラブル

おむつかぶれやよだれかぶれ

ワセリンの特徴を考えると、あせもは逆に汗が出にくくなってしまい、痒みや水ぶくれなどが出来やすくなることもあります。

しかし、おむつかぶれやよだれかぶれにはワセリンも効果的です。
おむつかぶれの場合、おしっこなどの成分や雑菌などが原因でかぶれてしまいます。

そのため、肌に薄い膜で包む効果のあるワセリンは、これらの成分や細菌から肌を守ります。

よだれかぶれも同じように、よだれの成分が常時肌につくことによってかぶれてしまうものであり、ワセリンの膜によってよだれ成分から肌を守ることができるのです。

乾燥肌

乾燥で肌がガサガサしたりヒビが入るなど、重度の乾燥肌には、肌に蓋をするワセリンはとても効果が高いと言われています。

ただし、ワセリンには水分が含まれていないので、皮膚内の乾燥を改善するためには、ベビーローションなどを付けてからワセリンを使用すると効果的です。

しっかり保湿したいのであればベビーローションがオススメ

赤ちゃんの肌の保湿をしっかり行いたい場合は、毎日ケアが必要です。
ワセリンはべたつきも強いため、毎日全身使うのはちょっと……。

その上、べたつきは周囲のゴミやホコリなども引き寄せてしまいます。

そこでサラッとした使い心地のベビーローションなら肌に水分を補給しながら、しっかり保湿ケアもできます。
そのため、毎日の全身保湿ケアにはとてもオススメです。

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