あせもと聞くと、汗が原因になることから夏によく発症する肌荒れというイメージを持っているママも多いと思いますが、意外と多いのが冬の時期です。
「こんな寒い時期にあせも?」
と経験されたママもいるかと思いますが、赤ちゃんは年中汗をかきやすい体質になっているため、冬でも油断はできません。
赤ちゃんのあせも対策は、とにかく汗ケアがとても大切です。
そのため極力汗をかかせない、汗をかいたら早めに拭いてあげるなどママはこまめにチェックしましょう。
ここでは赤ちゃんに意外と多い、冬のあせもに関して解説していきたいと思います。
この記事の内容
冬にあせもになる赤ちゃんは多い
あせもは夏に発症しやすいと思われています。
もちろん、実際に夏は湿度や温度が高く、じとじとしているため、あせもができやすい時期であることに変わりはありません。
しかし、赤ちゃんの場合は冬にあせもを発症することが意外と多いのです。
寒いからといって着せ過ぎはNG
冬はママも寒さに敏感になっています。
冬は「寒くないように」と気を使いますが、「暑くならないように」とはあまり考えません。
夏なら逆に「暑くないかな?」は気になりますが、「寒くないかな?」とはあまり思いません。
つまり、ママの感覚としても冬は赤ちゃんに寒い思いをさせてはいけないという気持が働きます。
その上、ママより体温の高い赤ちゃんはママが寒くないように暖かい環境にすると、逆に汗をたくさんかいてしまうことになるのです。
室温だけでなく、例えば布団の枚数、服の素材や枚数など、ママによっていろいろな手段で赤ちゃんを寒さから守るように意識します。
しかし、これが逆に赤ちゃんのあせもの増加につながってしまうこともあるのです。
汗はあせもの原因になる
赤ちゃんは大人よりも基礎代謝も高い
原則、赤ちゃんは大人より基礎代謝が高いということを覚えておきましょう。
基礎代謝が高いということは、血流も活発に行われており、体温も高めとなります。
また、さまざまな細胞の生まれ代わりも活発なので、老廃物も多くなり、当然汗の量も大人よりずっと多くなるわけです。
赤ちゃんは急激な成長が必要であり、基礎代謝が高いことは正常なことです。
そのため、通常の体温が高かったり汗が多いのも、いたって正常な状態なので心配はいりません。
そんな赤ちゃんにとって快適な環境をつくるために、ママ自身の感覚を基準にして考えてしまうと赤ちゃんにとっては汗がより増えることになってしまうということを覚えておきましょう。
赤ちゃんの冬のあせも対策方法
大人よりも一枚多く着せるくらいで十分
冬であっても、例えば外に出るときには大人と同じぐらい着せる程度で十分です。
また、部屋の中を暖房で暖かくしている場合は、大人より軽めの服でいいほどです。
大人といっても基本になるのはママの体温であることがほとんどなので、ママの体の体温の違いもあります。
例えば、冷え症のママの場合は、自分が寒さを強く感じやすいので、それに合わせてしまうと逆に赤ちゃんは汗をかいてしまいます。
そのため、最終的には赤ちゃんの背中などに手を入れて、汗のチェックをしながら温度調整や薄着にさせるなど工夫をしましょう。
部屋は暖め過ぎない
部屋の温度は一般的には、20度~23度がベストと言われています。
赤ちゃんをできるだけ暖かい部屋で快適に過ごさせてあげたいというのが、多くのママの想いだと思いますが、それこそ逆効果になっている可能性もあります。
ママが快適であっても、赤ちゃんは快適ではないかもしれません。
それをチェックするのが汗の量です。
汗をかいているかチェックは冬でもこまめに行いましょう。
赤ちゃんは多く汗をかくことであせもなどの原因にもなりますが、ストレスにもなってしまい睡眠不足など成長の妨げにもなってしまうこともあります。
そのため、室温は温めすぎないことがとても重要であり、大人にとってはちょっと涼しいと感じるぐらいでちょうど良いのです。
背中など見えないところの汗もこまめにチェック
汗の量をチェックすることで、赤ちゃんが今快適な状態かどうかが分かります。
そのため赤ちゃんの汗の量をこまめにチェックしましょう。
特に背中など、見えにくいところに汗がたまっていることが多いので、背中やワキの下、太ももの付け根のおむつと触れている辺りなどのチェックは大切です。
背中は汗腺の数が多く、布団と触れている時間が長いので蒸れやすい部分です。
もちろん頭なども汗をかきやすい部分ですが、蒸発もしやすいので、少し蒸れやすいところでチェックしてみましょう。
また、汗をかいた部位はお風呂でしっかり洗ってあげてください。
乾燥する時期なので保湿ケアは欠かさない
ベビーローションなどで保湿する
冬は大気が乾燥傾向にあります。
そのため部屋の中も湿度は低くなりやすいため、皮質ケアはとても重要です。
ベビーローションなどの保湿剤を使ってしっかりスキンケアをしてあげてください。
赤ちゃんは汗をかきやすく、汗が溜まって蒸れている部分も多く、汗で濡れてしまっていたり、蒸れているところの皮膜や角質はもうボロボロ。
そのため、肌内の水分は蒸発しやすく、保湿力は低下してしまい、赤ちゃんの肌は思ったよりとても乾燥しやすいのです。
汗をかくと水分で肌がしっとりしているように感じますが、実は皮膚内の乾燥はどんどん進行してしまいます。
加湿器で部屋を乾燥させない
冬は大気も乾燥している上、室温を高めるためエアコンやストーブを使用することで、より赤ちゃんの肌は乾燥してしまいます。
そのため、加湿器などを使用して、湿度を40%~60%程度に保つようにしましょう。
部屋の湿度はあまり高いと、汗をかきやすく肌は蒸れやすくなりますが、逆に湿度が低くなりすぎると肌も乾燥していきます。
肌の保湿ケアも重要ですが、基本となる部屋の状態をコントロールすることも大切です。
ただし、加湿器は湿度を高めるためにはとても便利な道具ですが、水タンクや蒸気が出る部分はカビなどの温床となってしまうこともあります。
しっかり掃除ができるタイプの加湿器を選び、いつもきれいな状態で使用しましょう。
あせもができてしまったら皮膚科で早めに受診する
いくら注意をしても、赤ちゃんにあせもはつきものです。
できるだけ肌トラブルが起こらない努力は、ママたちがしっかり行うようにしてあげてください。
赤ちゃんの肌質にも差があります。
特にアレルギー体質を持っている赤ちゃんは、あせもができやすかったり、なかなか治りにくかったりすることもあるのです。
また、あせもができた場合は医師に頼ることも大切です。
早期治療こそ早期改善にもつながるため、ちょっと長引きそうだと感じたら早めに医師に相談するようにしましょう。