布おむつを使用しているとおむつかぶれになりやすい?

布おむつを履いている赤ちゃん

現在、赤ちゃんのおむつと言えば紙おむつが中心です。
紙おむつの普及により、昔から使われてきた布おむつは使われる機会が減ってきています。

しかし、保育園によっては園の方針により、布おむつをまだ使っているところもあります。
実際におむつは紙と布とどちらがいいのか、どちらもメリット、デメリットなどを解説してみたいと思います。

布おむつは紙おむつよりかぶれやすい

むれによるかぶれ

布おむつと紙おむつをムレという面で考えると、紙おむつの方がかぶれにくいと言われています。
布おむつの場合はおしっこなど布全体に染みてしまい、すぐに替えてあげないとおしっこなどがずっと肌に直接ついたままになります。

紙おむつの場合は肌に触れる部分の奥に、吸水力の高い部分がある構造になっていて、水分はそこに溜まるため肌におしっこが密着していることはありません。

そのため、布おむつに比べてお尻はずっとサラサラした状態を保つことができ、かぶれにくいと言えるのです。

ただし、紙おむつが幾らムレにくい構造でできているとは言え、逆流をするほど長時間おむつを替えないようなことをすれば当然かぶれてしまうので注意しなければなりません。

布の摩擦によるかぶれ

泣いている赤ちゃん

赤ちゃんの肌はとてもデリケートです。
まして、おむつに包まれているお尻はいつも湿り気があります。

そこに洗い立てのガサガサした布おむつが当たり、布擦れによって肌のかぶれはより引き起こしやすくなります。

また、布おむつの場合はおむつカバーを使用しますが、おむつがずれないようにしっかり肌に布おむつを締めつけることにもなり、よりムレや摩擦、かぶれの原因になることも。

それに比べ、紙おむつは肌に当たっても優しい紙を使用しており、肌への密着度もゆとりがあるので摩擦も少なくなります。

洗濯した時の洗剤成分によるかぶれ

もちろん布おむつの場合は、洗濯をしなければなりません。
赤ちゃんにとっては、毎回洗濯をしたばかりのおむつを肌に付けることになります。

洗濯しても洗剤成分を100%取ることはなかなか難しく、洗剤成分の刺激が赤ちゃんのかぶれの原因となってしまうこともあります。

そのため、できるだけ無添加洗剤を使用することも大切ですが、それでも洗剤成分が肌かぶれの引き金にならないとは言い切れないのです。

それに比べ紙おむつは使い捨てなので、特に洗剤成分の問題は関係ありません。

タオルと洗剤

乳幼児のアトピーの原因は柔軟剤の成分による刺激のせい?

2018年4月7日

それでも布おむつを使うメリット

経済的

考えている女性

ここまでは紙おむつのメリットと布おむつのデメリットのご紹介でしたが、逆に布おむつのメリットという面もあります。
その1つとして経済的な面が挙げられます。

布おむつはある程度の数を作ってしまえば、それ以上買い足す必要はありません。
しかし、紙おむつは使い捨てなので、経済的にはデメリットの部分が大きいとも言えます。

特に赤ちゃんはおむつを替えた瞬間に、おしっこやうんちをすることもよくあり、せっかく新しい紙おむつに替えたばかりなのに、あらあら……なんてことも。

また、下痢などしたときには、うんちをしょっちゅうするので、替える回数も多くなります。

このようなことから経済的な面を考えると、布おむつの方が家庭にやさしいと言えそうです。

おむつの卒業が早くなる

おむつの卒業も、布おむつの方が早いと言われています。
おむつの卒業のために必要なことは、子どもがおむつをしていて気持が悪いと感じられることが大切です。

その点、布おむつは排泄物が肌についてしまうので、1回のおしっこでも量が多くなってくると気持が悪いと早い時期から感じられるため、おむつを早く卒業することができるのです。

そういう意味では紙おむつの場合、おむつの違和感がないほど快適なので、卒業が遅れやすいと言われています。

おむつの女の子

子どもがおむつを卒業する年齢の平均は?

保育園では布おむつを使っているところも多い

保育園

現在、保育園の中には、紙おむつから布おむつに変えているところもあります。

もともと保育園ではできるだけおむつを卒業させるという教育をしているため、快適で心地の良い紙おむつでは、なかなかトイレを使用することができないという理由が1つあります。

また、営利目的である保育園では、布おむつの方が洗濯という手間はかかるものの、コスト的には大きく変わります。

特に保育園では子どもの人数も多く、長期間使える布おむつの耐久性も計算すると大きなコスト削減になります。

大勢の子どもを扱う保育園は、例えば一般家庭で布おむつにしたときのコスト削減とは比べものにならない額となるのです。

布おむつのおむつかぶれ対策

こまめに替えてあげる

布おむつの場合のおむつかぶれ対策は、とにかくこまめに替えることが大切です。

布おむつの場合、おしっこをしたときに布全体に染みていきますが、特に肌に一番近い部分から湿っていき、だんだんおしっこの量が増えるとともに、肌に遠い部分まで湿っていきます。

しかし、紙おむつの場合は水分が吸収され、一番外側に近い部分に水分が溜まっていき、おしっこの量が増えていくとだんだん肌に近い部分も湿っていきます。

布おむつと紙おむつでは、水分が湿っていく場所の順番がまったく逆なのです。
肌に近い部分から湿っていく布おむつは、それだけ早くおむつ替えが必要だということになります。

デリケートゾーンは清潔にしてあげる

おむつ交換時

こまめにおむつを替えた場合であっても、デリケートゾーンは排泄物などで汚れています。
特にデリケートゾーンは大人でも肌が薄く敏感な部分です。

まして、肌の薄さが大人の半分以下という赤ちゃんのデリケートゾーンは、注意がとても必要となります。

デリケートゾーンはどうしても大腸菌などもたくさん付いているため、消毒のできるお尻拭き用のシートなどで優しく拭いてあげましょう。

うんちをしたときなどは、なかなかお尻拭きシートだけでは取れないので、まずザッと拭いてからティッシュなどにぬるま湯をタップリ含ませ、軽くデリケートゾーンを拭きます。

すぐに乾いたティッシュなどで叩くように水分を吸い取りましょう。

柔軟剤を使用して布を柔らかくする

布おむつはガサガサして肌を刺激してしまうので、布おむつを洗うときに柔軟剤を使用するという方法もあります。

しかし、無添加で刺激の少ない柔軟剤を使用しなければ、肌触りは良くなっても洗剤成分や添加物が逆に肌を刺激してしまうこともあるので注意しなければなりません。

成分から見るベビー用洗濯洗剤おすすめ10選!安心なのはどれ?

保湿ケアをする

デリケートゾーンはかぶれやすいので、おむつ交換の際に保湿剤を塗ってあげることも大切です。

昔はベビーパウダーを使用するのが主流でしたが、今は油分とのバランスの良いベビーローションを塗ってあげる方がオススメです。

できるだけ無添加で肌にやさしいタイプを使ってあげてください。

ベビーローションおすすめ7選!コスメコンシェルジュが顔や頭皮にも使える安全なものを紹介!

乳児湿疹にはベビーローションで保湿がおすすめ