子どもの繰り返す乾燥性湿疹には保湿ケアが重要!ワセリンは効果無し?

乳幼児は肌が乾燥していることが多いため、乾燥性湿疹を繰り返してしまうこともあります。

「今スキンケアにワセリンを使っているのだけど効果はあるの?」
「乾燥性湿疹にはどんなスキンケアをすればいいの?」
などここではママができる乾燥性湿疹のためのスキンケアについて考えてみましょう。

乾燥性湿疹は薬をやめると再発するケースが多い

乾燥性湿疹の場合、痒みが出ることも多く、皮膚科などでもステロイド系の塗り薬が処方されることが多くなります。
また、市販でも乾燥性湿疹におすすめの塗り薬には、ステロイド配合のものもあります。

しかし、これらのクリームは早く痒みも赤みなども改善されますが、長期使用していると薬をやめるとまた再発してしまうということもあります。

ただし、皮膚科などの医師の処方するステロイド系の塗り薬はとても弱いステロイドであり、使用期間の指導もあるため、すぐにこのような副作用は起こりにくいといわれています。

ワセリンは肌を保護するが保湿効果は低い

保湿剤

乾燥性湿疹の改善や予防のためのケアには、とにかく保湿ケアが大切になります。
ワセリンは肌に薄い膜を張って保護し、水分の蒸発を防ぐ効果があるのです。

白色ワセリンは皮膚の妙麺に油膜を作り、水分蒸散を防ぐもの

引用元:アトピー性皮膚炎ー外用療法でどこまで治せるかー(自治医科大学皮膚科)

しかし、ワセリンは保湿成分ではなく、保湿効果も高くありません。
乾燥が酷くなると、肌を守り肌細胞内からの蒸発も防ぐ肌のフタのような役割も必要ですが、実際に水分を含む保湿成分も重要になります。

そのため、ワセリンだけではなかなか思ったような乾燥肌のケアは難しく、他に保湿成分を使用したケアも重要だと言えるのです。

乾燥性湿疹対策の基本は保湿

加湿器を使用する

乾燥性湿疹対策は1にも2にも保湿が重要になります。
そのため、生活環境自体乾燥を防ぐことが大切です。

長時間乳幼児がいるところには加湿器を使用し、湿度を40%~60%程度を保つようにしておきましょう。
湿度が低くなると肌乾燥が進み、痒みなどを引き起こす原因となります。

どうしても加湿器がない場合は、タオルを濡らしてしっかり絞り、部屋干ししておきます。
6畳程の広さであればフェイスタオルで1~2枚程で充分です。

保湿剤をこまめに塗ってあげる

スキンケアする赤ちゃん

保湿剤はこまめに塗るようにしましょう。
特に表面に近い部分の角質層の部分を、しっかりケアしてあげることが大切になります。

例えば、中高年の人は皮膚細胞の奥深くにあるコラーゲンなどの減少を補うことが必要になります。
しかし、乳幼児の場合はコラーゲン不足ではなく、角質層の機能が未熟なため、肌を守ることができず皮膚細胞内の水分を外に蒸発させてしまったり、外敵から守ることができません。

角質層を整えるための保湿成分を補うことが大切であり、乾燥性湿疹の予防や改善のためには、角質層を整えるための保湿ケアがとても重要になるのです。

水分を多く飲ませてあげる

もちろん水分不足になることも肌乾燥につながります。
そのため、水分補給を意識して不足しないようにしていきましょう。

お風呂での対策

湿疹がある時はシャワーで済ませる

湯船に浸かってしまうと血行が良くなるため、肌に痒みが発生してしまう場合があります。
特に乳幼児は大人よりも普段から血行は良いとされています。

肌に痒みが発生し、掻いてしまうと湿疹を悪化させる原因にもなります。
湿疹が出ている時はなるべく湯船には浸からず、シャワーのみで済ませるようにしましょう。

ベビーソープは保湿効果の高いものを使う

天然界面活性剤使用・無添加タイプのベビーソープを選ぶようにすると同時に、保湿効果の高いソープがおすすめです。

保湿効果は天然由来のセラミドなど、いろいろな保湿成分が含有しているものを選びましょう。

ただし、ベビーソープであっても合成界面活性剤などを使用しているものもあるので、もし使用するのであれば天然界面活性剤を使用し、添加物をなるべく使用していないタイプの刺激の少ないものがおすすめです。

お風呂上りは5分以内に保湿

お風呂上がりは皮膚が濡れているため、どんどん皮膚内の水分が蒸発していきます。
そのため、お風呂上がりの保湿ケアはお風呂上がり5分以内にしたいものです。

まず、お風呂から上がったら、すぐに赤ちゃんの体を拭き、全身に保湿剤を使ってスキンケアをしてあげましょう。

保湿剤はケチらず、たっぷり使ってあげてください。
特に冬場などの乾燥しやすい時期は重ね塗りなどをしてあげると効果的です。

赤ちゃんはお風呂上りの5分以内が保湿をするゴールデンタイム

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保湿剤と薬を上手く使い分けてスキンケアを

薬

乾燥性湿疹が酷くなったときには、薬と保湿剤を上手に使うことが大切です。
まずは入浴後5分以内に全身に保湿剤を付けて伸ばします。

保湿剤を塗ったあとは少し時間を置いて、肌に保湿剤が馴染んでから薬を塗るようにしましょう。
広い面積から順に塗るのが基本です。

そのため、保湿剤を全身に塗り、少し落ち着いたら薬を必要部分のみ付けてあげましょう。

保湿剤はベビーローション、ベビークリーム、ベビーオイルなど様々なタイプがありますが、水分と油分のバランスが良いベビーローションが一番使いやすくオススメです。

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