赤ちゃんはまだまだ皮膚が薄く、皮膚機能も完全ではないため紫外線から守ってあげることも大切なことです。
暖かくなり、外出する機会が増え始める4~5月頃には紫外線も強くなってくるため、日焼けには注意が必要です。
乳幼児が日焼けしやすい部位などを知っておき、しっかり紫外線対策をしてあげましょう。
ここでは乳幼児が日焼けに気を付けたい部位を解説します。
この記事の内容
4・5月頃から紫外線量が多くなる
紫外線対策というと、やはり梅雨が明けるころから意識するママも多いかもしれません。
しかし、実は4~5月の日差しに当たるのも心地良い春こそとても紫外線量が多く、4月の紫外線は9月の紫外線量と同じと言われています。
夏は当然紫外線が強く感じられるので対策しますが、4月や5月は春の訪れの気持良さも相まって、ついつい紫外線予防を怠りがちです。
この時期こそしっかり紫外線対策をしなければなりません。
気を付けたい日焼けしやすい部位
頭
頭は髪の毛がまだ薄い赤ちゃんは、直に日光が当たるので要注意です。
髪がふさふさ生えている赤ちゃんは、「髪の毛の帽子をかぶっているようなものだから」なんてことはありません。
日光は黒い色に吸収されるので反射せず、頭皮は思ったより日焼けしてしまいます。
また、直射日光が当たることで、頭が熱くなってしまい赤ちゃんにはとても悪影響があるのです。
そのため、大人より頭を守ってあげることが必要です。
顔や耳
赤ちゃんの外出に帽子をかぶらせるママはたくさんいますが、顔や耳まで隠すことはできません。
しかし、顔にも相当紫外線が当たります。
特にベビーカーなどに乗っていると、アスファルトから近いので反射紫外線が思ったより多いものです。
また、赤ちゃんの耳は意外と大きく広がっている場合も多く、耳もしっかり日焼けすることを知っておきましょう。
耳というと大人はあまり気ならない部位ですが、赤ちゃんはよだれによるタダレや、寝ているときの擦れや蒸れによるトラブルが起こりやすい部分でもあります。
そのため、日焼け止めクリームを使用したり、いろいろな方法で顔や耳もしっかり紫外線対策を考えてあげましょう。
首の後ろや肩
首の後ろは大人でも注意しなければならない部分です。
そのため、幼稚園や保育園などの制帽では、首の後ろが紫外線から守れるように布が付いているデザインのものが増えているほどです。
赤ちゃんも当然首の後ろはしっかり注意してあげるようにしましょう。
肩も意外と大人は気にならない部分ですが、赤ちゃんにとっては日焼けしやすい部分でもあるので注意してあげたいところです。
腕
温かくなるとやはり赤ちゃんにも、半袖の服を着せてあげたくなります。
しかし、直射日光が当たると、どうしても肌に負担が大きくなるので長袖を着せるか、赤ちゃん専用日焼け止めクリームなどを使用することも考えましょう。
もちろんどのような対策をしても、長時間の外出、直射日光に当たることは基本的には避けるようにしたいものです。
足
月齢が上がるにつれ運動量も多くなり汗も多くなるため、どうしても暑いときには足も半ズボンをはかせてあげたくなります。
でも、足も当然まだまだ皮膚は薄いので、紫外線対策は絶対に忘れないようにしましょう。
赤ちゃんにとっての日焼けは火傷した状態
皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3つの層から成り立っていますが、特に真皮の厚さは大人の3分の1程度です。
また、外側にとても近い表皮は、肌をガードするには機能がまだまだ完成していません。
紫外線の種類には表皮を傷めるものと、真皮まで進んで行き傷めてしまうものがあり、どちらも赤ちゃんの薄く未熟な肌で受け止めるのはとても残酷なこと。
そのため、赤ちゃんの日焼けは火傷レベルと考えるべきであり、だからこそしっかり日焼け対策をすることが重要となるのです。
日焼けによる症状
肌が赤くなる(軽度の場合)
赤ちゃんの肌はとても薄く、紫外線に対しても弱いので、ちょっとした紫外線ダメージでもすぐに赤くなります。
そのため、少し赤くなった程度であれば、まだ軽度の日焼けと考えられます。
すぐに日焼け対策を見直すことが大切です。
痛みがありブツブツなど水疱ができる(重度の場合)
痛みやブツブツの水疱が出てしまった場合は重度と考えられるので、すぐに医師の診断を受けましょう。
赤ちゃんは痛みを訴えられず、辛くても泣くしかないので早く対処してあげたいものです。
重度の場合は皮膚科で受診してもらおう
日焼けの跡が異常に赤かったり水疱がブツブツできたり、肌が固く張ってしまったり熱を持っている場合は重度の日焼けです。
このようなときには、すぐに医師の診断を受けることが大切です。
この状態になると完全に火傷状態と考えられるため、放っておいてはいけない状態です。
赤ちゃん自体とても辛い状態なので、放っておくと成長にも影響が出てしまいます。
皮膚としてもケロイドになってしまったり、もっと酷い痛みやただれを引き起こす可能性があるため、注意してあげてください。
まったく日焼けしないとビタミンDが不足してしまう
赤ちゃんの日焼けにはとても注意が必要です。
ではずーっと暗い部屋で生活していればいいのかというと、日に当たらないこともよくありません。
精神的成長が抑制されてしまったり、健康的にもビタミンDの体内生成ができなかったり、衛生的にも常在菌の異常繁殖など、いろいろなトラブルの原因になります。
ビタミンDの多くは紫外線に当たることで体内生成されます。
筋肉、骨などの成長が著しい赤ちゃんにはビタミンDは必要不可欠です。
また精神的な落ちつきを得るためにも、ビタミンDはとても重要なので、どんどん成長していく赤ちゃんにとって適度に紫外線に当たることも重要なのです。
赤ちゃん用の日焼け止めを使用するなどして、うまく調節してあげてください。