近年は大人でもオーガニックのシャンプーを使う方が増えてきています。
そういった時代背景もあり、
「赤ちゃんに使うベビーソープやベビーシャンプーもオーガニックを使った方がいいの?」
と思っているママやパパも少なくありません。
結論から言って、もちろん使えるなら使った方がいいです。
ただし、一概にオーガニックだから良いというわけではありません。
ここではオーガニックアイテムについて詳しく解説したいと思います。
この記事の内容
ベビーシャンプーやベビーソープが合わないことで肌トラブルが起こる
一言にベビーシャンプー・ベビーソープと言っても全ての商品が赤ちゃんに安全とは言い切れません。
配合されている洗浄剤や界面活性剤、そして、赤ちゃんの体質によっては肌トラブルが起こってしまうこともあります。
ベビーシャンプーやベビーソープを選ぶ際には、お肌に優しい洗浄剤や界面活性剤が使われているものなのかを見極めることができると、肌トラブルを未然に防ぐことができます。
お肌は常に一定の状態を保っているわけではありません。
季節や体調、生活習慣などさまざまな要因で変化しています。
その時使用して肌に合わなかったベビーシャンプーが数か月後に使用してみたらなんだか合っているみたい…なんて感じる時もあると思います。
お肌に優しいとされる洗浄剤や界面活性剤のベビーシャンプーが赤ちゃんに合わない時にはすぐに捨ててしまわずに、時間を置いて赤ちゃんの体調やお肌の調子が良い時に改めて使用してみてください。
オーガニックだから肌トラブルが起きないというわけではない
よく耳にする機会も多い「オーガニック」と呼ばれるオーガニック食品やオーガニック化粧品は年々増加傾向にあり、市場の動きを見ても根強い人気があることが分かります。
“オーガニック”と聞くと
「体や肌に良さそう」
「無添加だから安心安全」
といった良いイメージを持たれがちです。
しかし、日本の場合オーガニックに対する食品の認定機関(農林水産省の有機JAS)はありますが、化粧品に対する認定機関は存在していないのでオーガニックの統一された基準はありません。
そのため、「オーガニック化粧品=化学合成した成分が配合されていない」というわけではなく、基準が定まっていないからこそオーガニック化粧品でも化学合成成分が含まれていても問題ないとされているのが現状です。
天然素材の成分を使っているオーガニック化粧品だからこそ、人によっては体質などの関係で肌に合わず、肌トラブルを招いてしまう場合があります。
敏感肌やアレルギー体質の人は、オーガニック化粧品を使用する際には配合成分に注意したり、パッチテストをしてから使用すると事前に肌トラブルを回避することができます。
オーガニック成分のメリット
化学合成された成分や界面活性剤を配合することで「手軽さ」「コスパの良さ」が売りのケミカル処方の化粧品は、その化学合成成分の働きに肌が慣れてしまうことで甘やかせながらケアしてしまいます。
一方、自然由来の成分を配合することで「低刺激」「肌への優しさ」が嬉しいオーガニック化粧品は、自然の力でキレイになろうとする肌本来の機能をサポートしてくれます。
オーガニック化粧品を使い続けることで、お肌の再生能力が向上し成分に甘えず、自ら皮脂バランスの整った美肌へと導いてくれる魅力があります。
また、オーガニック化粧品にはアロマテラピーでも使用される精油を肌への美容効果や製品への防腐効果として配合している場合があります。
精油の香りは、精神を安定させることで心や体をリフレッシュさせる効果も期待できるので、精油の香りを楽しみながらスキンケアすると楽しいスキンケアタイムを過ごすことができます。
合成成分よりも肌への刺激が少ない
合成された成分は、洗浄力が強いせいで肌への負担が大きくなったり、刺激の強い界面活性剤のせいでお肌の乾燥がひどくなるケースがあります。
オーガニックの自然由来成分の場合、洗浄力が弱いので赤ちゃんや敏感肌の大人が使用してもお肌への大きな負担もなく、使用される界面活性剤は限りなく天然に近い成分でできたものになるので、お肌への刺激も少ないとされています。
目に沁みにくい
そもそも目に沁みる原因は何なのか?という疑問がポイントになります。
化粧品は全て目に沁みるとは限りません。
目に沁みる原因は、化粧品に配合されている弱アルカリ性成分と界面活性剤の種類によって、目に入ると粘膜が刺激されて痛みを感じてしまうのです。
ベビーシャンプーの場合、赤ちゃんのお肌への優しさを考えて弱酸性成分で作られている商品が多いので目に沁みにくいとされています。
配合される界面活性剤にも注目してみましょう。
目に沁みにくいとされる界面活性剤の種類は「両性イオン界面活性剤」と「非イオン界面活性剤」です。
両性イオン界面界面活性剤は「〇〇ベタイン」と表記され、よく見かけるのは「コカミドプロピルベタイン」「ラウラミドプロピルベタイン」になります。
非イオン界面活性剤であれば「PEG-60水添ヒマシ油」がありますが、PFG-60水添ヒマシ油は目薬にも使われる成分なので、その安全性の高さと目に沁みにくい界面活性剤であることが分かります。
目に入るのが心配という方であればシャンプーハットなどを使うこともオススメです。
舐めてしまっても大丈夫
オーガニック化粧品は赤ちゃんや敏感肌の人にオススメなだけではなく、産後のママにもオススメです。
赤ちゃんは目に入った物や手に取った物に興味を示し、なんでも口に入れて確認します。
ママとスキンシップをする際に、ママに触った自分の手を舐めてしまうことだってあります。
オーガニック化粧品には「オーガニック認証」を受けた化粧品がありますが、食品と同じような厳しい審査基準をクリアした物が多いので、たとえ赤ちゃんが舐めってしまっても影響はない程、安心かつ安全であるのもオーガニック化粧品の嬉しい点と言えます。
地球環境にもやさしい
お肌に優しく根強い人気のオーガニック化粧品はただお肌に優しいだけではなく、地球環境にも優しいということをご存じでしょうか?
世界各地で作物を育てる際に使用されてきた化学肥料や化学農薬は、水や大地・大気を汚染し、自然環境にも悪影響を及ぼすとされていることから、化学肥料や化学農薬を使わない有機農薬(オーガニック)で作物を育てることで地球環境にも優しく、未来を担う子どもたちにキレイな自然を残してあげようとする世界的な取り組みが進んでいます。
自然にも優しいオーガニック化粧品は、自然の力でキレイなお肌に導くというコンセプトで作られているものが多いので、お肌の弱い赤ちゃんにはとてもオススメと言えます。
ベビー用のオーガニック化粧品には、赤ちゃんには不必要な成分も含まれていないので、安心して使用できます。
オーガニックだけでなく無添加にもこだわろう
無添加とは、ある特定の添加物が入っていないということ。
無添加化粧品には定められた定義は存在せず、メーカー側の判断によって「無添加化粧品」とされているものがほとんどです。
肌トラブルを起こしてしまう可能性があるとされる102種類の成分(旧指定成分)を配合していない化粧品のことを「無添加」としたり、お肌に良くないとされる石油由来の界面活性剤や防腐剤、人工着色料などを1つでも配合していないものも「無添加」とする場合もあります。
無添加だから肌トラブルが起きないというわけではない
例えば、石油系界面活性剤が入っていない化粧品はそれだけでも「無添加化粧品」と言えます。
しかし、高いコーティング力を持つシリコンや防腐剤であるパラベンが配合されている場合もあり、それでもメーカー側の判断によって「無添加化粧品」と謳うことができます。
正直なところ、無添加だからお肌に優しいとは言い切れません。
アレルギー体質の人や敏感肌の人は、配合されている成分によっては肌トラブルを起こし兼ねないので、ただ無添加と書いているからというだけではなく、一体「何が無添加なのか」というところにも注目してみてください。
肌トラブルが起きていないのであればオーガニックにこだわる必要はない
肌トラブルのないぷるぷるのお肌をした赤ちゃんはまさに理想的です。
毎日ママに優しくスキンケアをしてもらっている赤ちゃんや元々お肌の強い赤ちゃんの場合、肌トラブルのない素肌を保てていると思いますが、それでも使用するベビースキンケア化粧品はよく見て選んであげましょう。
赤ちゃんのお肌の事を考え、優しいノンケミカル処方のベビースキンケア化粧品は豊富になりましたが、それでもまだ市場にはケミカル処方のベビースキンケア化粧品は多く見かけます。
ケミカル処方の化粧品は確かに効果も高くコスパも良いですが、バリア機能が未熟でデリケートなお肌の赤ちゃんが使用するには刺激が強い場合があります。
肌トラブルが起こっていなくても、赤ちゃんには是非、ノンケミカル処方の化粧品や自然由来の化粧品・オーガニック化粧品など、お肌に優しいスキンケア化粧品を使ってあげてください。
オーガニックのベビーソープやベビーシャンプーがおすすめの人
既に肌トラブルが起きてしまっている
乳児湿疹・アトピー性皮膚炎・新生児ニキビ・かゆみ・おむつかぶれ・よだれかぶれなど、既に肌トラブルが起きてしまっている人はオーガニックのベビーシャンプーやベビーソープがオススメです。
できるだけ低刺激の成分でつくられたベビーシャンプーやベビーソープを使ってあげてください。
特に植物由来成分を使ったものは肌を整える役割もあります。
肌トラブルを予防したい
汗・汚れ・不要な皮脂が残っていると肌トラブルの原因になります。
肌トラブルを予防するためにも、刺激が少なく保湿性の高いベビーソープやベビーシャンプーを使用することをオススメします。
赤ちゃんの肌トラブルを予防するには日々のスキンケア、つまり清潔と保湿がとても大切です。
これは季節問わず年間通して言えることなので、赤ちゃんのスキンケアは毎日の習慣にしましょう。