ベビーローションで保湿ケアと言われると体に塗るというイメージを持つ方が多いと思いますが、実はベビーローションを口周りに塗っておくことでよだれかぶれなどの肌トラブルを予防することができます。
「口周りにベビーローションを塗ってもいいの?」
と驚かれる方もいるかと思いますが、口周りや顔周りにベビーローションを塗ることは非常に有効です。
ここではその口や顔周りに塗るベビーローションの選び方なども解説します。
この記事の内容
赤ちゃんの口周りはかぶれやすい
赤ちゃんの口の周りは特によだれかぶれが起こりやすい部分です。
特によだれは生後2~3ヶ月後から多く出るようになります。
よだれかぶれになりやすい時期
よだれの出る量は多くなったり少なくなったりと、いろいろな時期があるようです。
生後半年過ぎると今度は乳歯が生える頃になるとより多く出ることもあります。
個人差はありますが、この半年から1歳になる頃がもっともよだれかぶれが多い時期となります。
大体1歳になる頃にはよだれの量は落ちつきますが、これは口の筋肉がだんだんしっかりしてくることも関係しています。
しかし、個人差があり2歳ぐらいまでよだれが多い子どももいます。
特に、よだれは肌を濡らし、それが乾き、また濡れて、乾いてと成分がどんどん濃厚に肌に付いてしまうことになり、肌を乾燥させていくことから肌トラブルの原因にもなってしまうのです。
また、おしゃぶりや指しゃぶりをすることが多くなってきてもよだれかぶれになる可能性が高まります。
口周りの肌荒れ対策にはベビーローションがおすすめ
よだれかぶれを予防するためには、口の周りをこまめに拭いてあげることが大切です。
とはいってもしょっちゅう拭いていると、肌はボロボロになってしまいます。
特によだれがつきやすいところはいつも濡れたり乾いたりの連続で、肌の中は非常に乾燥してしまっていることがほとんど。
そのため、拭きすぎないためにも肌を守り、保湿をケアするベビーローションの使用がおすすめです。
例えば、肌に薄いベールで包むという意味ではワセリンなどもありますが、顔や首は汗疹ができやすい部分でもあり、ワセリンのように毛穴をしっかり塞いでしまうものは合っていません。
また、ベタつくため口の周りや顔、首などは逆に汚れを引き付けてしまいます。
そのため、サラッとした感覚で、肌を薄いベールで包むことのできるベビーローションがおすすめです。
ベビーローションを選ぶコツ
顔に塗るため刺激が少ないものを選ぶ
顔に塗るベビーローションは刺激の少ないものを選びましょう。
顔はちょっとしたことでも、デリケートな部分であることは大人も赤ちゃんの同じです。
合成界面活性剤をはじめさまざまな添加物は、当然ベビー用の種類や分量の使用となっていますが、それでも刺激が強くアレルギーなどの引き金になることもあります。
そのため、できるだけ無添加のタイプを使用するようにしてあげてください。
舐めてしまっても大丈夫な天然由来のものを選ぶ
口の周りは赤ちゃんが舐めてしまうという可能性も考えておくことが大切です。
そのため、舐めても問題のない天然由来のベビーローションを選ぶようにしましょう。
ベビー用だからといっても、すべて天然由来でも無添加ではなく、「天然成分配合」というキャッチコピーは天然成分も配合しているという意味です。
天然成分100%とは違うので、間違えないようにしましょう。
べたつかないテクスチャのものを選ぶ
顔は枕にも直接触れたりする部分でもあり、できるだけベタつかないものがおすすめです。
ベタついてしまうと、どうしてもそこにホコリやいろいろなものがくっついてしまいます。
お尻や足など体と違い、口の付近である首や顔はベタつきが無い方が使いやすいです。
また、赤ちゃんは顔を手で触ることも多く、手がベタベタにならないためにも、さらっとしたテクスチャのものを選びたいものです。
ベビーローションを塗る前にはしっかり汚れを落とす
ベビーローションを塗る前には、肌を1度キレイに拭くことが大切です。
せっかくベビーローションを塗っても肌が汚れてしまっていると、逆にその汚れを肌に密着させてしまうようなことになるので注意しましょう。
お風呂から上がった後にすぐにベビーローションを塗ってあげますが、その後塗り直すときには1度ぬるま湯で緩く絞ったガーゼで軽く肌を拭き、次に乾いたガーゼで拭き取ってからローションを塗るようにしましょう。
もちろんローションを塗っていても、よだれはこまめに拭くことは大切ですが、肌を擦らないようにしましょう。
毎日のスキンケアをすることでよだれかぶれを予防できる
毎日のスキンケアはガード力の弱い赤ちゃんにとっては、不可欠と言っても過言ではないほど大切なことです。
それによってよだれかぶれをはじめ、おむつかぶれ、アレルギー性湿疹など赤ちゃんの肌に起こりやすい肌トラブルの予防ができます。
かぶれは赤ちゃん自身も痒かったり痛かったりと、とても不快な気持になり、それが不眠やストレスの原因となり成長を妨げる原因にもなりかねません。
また、アレルギー系の湿疹の発症などは、一度発症してしまうと改善にはとても時間がかかります。
アレルギーの遺伝子を持った赤ちゃんは、特にアレルギー疾患を発症させないための予防がとても大切なのです。
このようによだれかぶれや、その他のかぶれ、湿疹などの肌トラブルの予防のためにもベビーローションの使用はおすすめです。