「あれ?赤ちゃんの頭に白いウロコのようなものが…」
最初はホコリがついているのかな?と思って見てみると、実は頭皮からフケが出ていたということも少なくありません。
赤ちゃんのフケの原因は様々なことが考えられますが、中にはシャンプー洗剤は強すぎるというケースもあります。
ここでは赤ちゃんのフケの原因や対策について解説しています。
この記事の内容
赤ちゃんにフケができる原因
乾燥による乾燥フケ
赤ちゃんのフケには大きくわけて2つの原因がありますが、その1つが乾燥による乾燥フケです。
赤ちゃんは大人より体温が高く、特に頭の部分は体温が高いため乾燥しやすいと言われています。
頭は汗をかきやすく、頭皮内の水分が頭皮の外に蒸発しやすく乾燥しやすい部分です。
そして、頭は皮脂などを洗うために、ベビー用のシャンプーやベビーソープなどを使用しますが、ベビー用であっても添加物使用のものもたくさん出回っており、それが刺激となって乾燥肌のリスクが高まることもあります。
痒みが伴う乾燥の場合は、赤ちゃんにとってとても強いストレスとなり、それがまた肌トラブルにつながるといった悪循環になることもあるのです。
皮脂量による脂性フケ
もう一つの原因として皮脂量が多いことによる、脂性フケという場合もあります。
皮脂量が多い原因もいろいろありますが、例えば乳児発疹の場合はお母さんのお腹の中にいたときのホルモンの影響を受けていることもあります。
ただし、生後3ヶ月ぐらいまでには落ちつきます。
この場合は皮脂がとても多く分泌するため、脂性フケが起こることもあり、黄色いかさぶたのようなフケができる場合もあります。
また、皮脂を取るために、合成界面活性剤などによって必要な皮脂まで取ってしまうことで、より皮脂を多く分泌させてしまうということも考えられます。
そのため、不要な皮脂だけを洗い流すことが大切となります。
他にも乳児の場合、ママの食生活や母乳の質によっても影響があると言われています。
例えば、油分の多い食事やスナック菓子などを多く摂っているママの場合は、赤ちゃんに皮脂過剰が見られることもあるのです。
乾燥フケと脂性フケの見分け方
フケの種類 | 乾燥フケ | 脂性フケ |
---|---|---|
フケの特徴 | 頭をかくことで余計パラパラと落ちることが多い | 大きなフケが多く、髪の毛にもくっつきやすく湿り気がありベタついている |
頭皮の状態 | カサカサしている。ウロコ状の湿疹が見られる時もある。 | 頭皮に黄色っぽい固まりがある。頭皮に赤みが見られるケースも多い。 |
痒み | 稀に痒みが強い時もある | 乾燥フケに比べると脂性フケの方が強い |
乾燥フケと言われているタイプは、地肌が乾燥し、角質層もボロボロになっているため、パラパラした細かいフケが出やすくカサカサタイプのフケがほとんどです。
それに比べ脂性フケの場合は、角質細胞の結合もしっかりしているため、大きなフケが多く、地肌がぺろんと剥けたイメージのフケが多くなります。
また、色についても、乾燥フケは白っぽい粉のようなタイプが多く、逆に脂性フケは黄色っぽいものや茶色っぽいものなど、有色のものも見られます。
脂漏性皮膚炎に悪化しないように注意
脂漏性皮膚炎とは新生児から生後3ヶ月ぐらいに発症する頭皮を中心とし、おでこや耳の後ろ、眉毛などのところに発生しやすいウロコのようなフケです。
原因はまだはっきり分かっていませんが、真菌と皮脂の分泌過多ではないかと考えられています。
しかし、皮脂分泌過多の原因はいろいろあり、皮脂分泌過多の状態を早くケアすることが大切なのです。
症状は肌がウロコのようにガサつくことから始まります。
そのままにしておくと、その部分が厚くなったり炎症を起こしたり、アトピー性皮膚炎に移行するなどのケースもあるので早めの処置が必要です。
そして、脂漏性皮膚炎にならないためには、清潔、保湿が重要となります。
ベビーソープが原因で乾燥を強めることも
成分が合っていない
例えベビーソープであっても、成分はメーカーによって様々です。
特に添加物に関しては、その商品によって大分違いがあります。
添加物というと保存料や着色料、香料などもそうですが、合成界面活性剤を使用しているアルコール系のベビーソープなどもあります。
もちろん赤ちゃん用であれば、赤ちゃんにとって安全であると厚生労働省が認めた範囲の配合となっています。
しかし、これらの添加物の影響によって刺激を受けてしまう赤ちゃんがいることも現実です。
これは大人も同じで、添加物に弱い人と強い人がいます。
また、合成界面活性剤は毛穴の皮脂をしっかり取るものの、肌に必要な皮脂まで取ってしまうため、それを補おうとより皮脂分泌が増えてしまう場合もあります。
このように添加物はいろいろな影響があるので、できるだけ赤ちゃんの頭を洗うソープやシャンプー類は無添加を選ぶようにしましょう。
シャンプーする回数が多い
脂性だったり、べたつきがあるからといって、シャンプーを1日に何回も行ってしまうと、赤ちゃんも大人も同じように脂性は逆に酷くなります。
シャンプーを行うことは地肌への負担にもなり、皮脂を無理に取り除くことで、ますます皮脂分泌異常が起こってしまうことにも。
そのため、基本としてシャンプーは1日1回で十分です。
どうしても汗を大量にかいたなどというときには、シャンプー剤などを使わずにサッとお湯でシャワーをする程度が限界です。
すすぎが足りない
シャンプーの時のすすぎが足らないことで、ベビーシャンプーやベビーソープの洗浄成分が残ってしまい、それが皮膚に刺激を与えて皮脂分泌異常を起こしてしまうこともあります。
どうしても赤ちゃんのお風呂や沐浴ではサーッと簡単にすすぐことが多いようですが、実際には少ししつこいぐらいすすぐことが必要です。
特に合成界面活性剤を使用したベビーシャンプーやベビーソープは、サッとすすいだぐらいでは成分はきれいに落ちません。
赤ちゃんにフケが出た時の対策
ベビーソープではなくベビーシャンプーに変えてみる
ベビーソープでは頭皮からの皮脂が取りにくいという場合もあります。
そのため、ベビーソープで体から頭まで洗っていた方は、頭をベビーシャンプーに変えてみてはいかがでしょうか。
ただし、できるだけ低刺激で無添加のベビーシャンプーがオススメです。
頭皮をしっかり保湿する
頭皮が脂性であっても乾燥肌であっても、皮脂分泌過剰か皮脂分泌不足のどちらかであり、これは皮脂分泌異常には変わりません。
皮脂分泌の異常は、頭皮の保湿が不足しています。
そのため、頭皮に保湿ケアをしてあげることが大切です。
また、赤ちゃんは角質部分の機能が未熟なこともあり、保湿力が低いため頭皮も保湿ケアをしてあげましょう。
フケが出ないようにする予防方法
紫外線を避ける
赤ちゃんの皮膚や頭皮は、まだまださまざまな外敵から守る力が未熟です。
そのため、紫外線に当たることで、紫外線の影響を受けてしまいます。
できるだけ頭皮に紫外線を当てないように、UV加工の帽子を被せるなど外出時も注意しましょう。
ドライヤーでしっかり乾かす
シャンプーが終わったら、髪はできるだけドライヤーで乾かすようにしましょう。
大人と同様、髪が濡れていると地肌も当然湿っている状態です。
頭皮の水分が蒸発すると同時に頭皮の中の水分も一緒に蒸発してしまいます。
洗髪したらしっかりすすぐ
またシャンプーをしたら、できるだけ早くすすぐことが大切です。
頭皮に少しでもシャンプーなどの洗浄成分をつけておかないようにしましょう。
ビタミンの多い食事をする
乳幼児ならママの食生活が大切になりますが、離乳食になった子どもの場合は食事で摂取する栄養が重要となります。
ビタミンやミネラルは代謝には欠かせない成分であり、皮脂分泌異常の予防、改善にも欠かせません。
ストレスを溜めないようにする
赤ちゃんのストレスは睡眠不足や、温度、湿度、騒音などの環境によって受けやすいといわれていますが、自律神経のバランスやホルモンバランスを崩します。
そして赤ちゃんにとっては成長にも影響が出てしまい、発汗異常や皮脂分泌異常を起こすリスクも高くなります。
デリケートな子は低刺激のベビーシャンプーをオススメ
アレルギー体質、体調、皮膚の状態などによって、敏感肌の赤ちゃんもたくさんいます。
そのため無添加など低刺激のベビーシャンプーがおすすめです。
例えば、兄弟、両親、祖父母などにアレルギー体質の人がいる場合は特に、アレルギー体質のリスクも高くなります。
フケが出た時は低刺激の洗浄成分でつくられたベビーシャンプーを使ってみましょう。
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